Two Unknown Minutes (1)
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/09/24 09:47:30
金曜の夜、ロンドンのダルストン地区にある”Damian69“という新進気鋭のクラブはダブステップの新星、ウラジミール・ドストエフスキーという謎のミュージシャンのシークレットライブで盛り上がっていた。
ドストエフスキー(もちろん、偽名、アーティストネームだ。)は、のっぺらぼう...
おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。
そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。
金曜の夜、ロンドンのダルストン地区にある”Damian69“という新進気鋭のクラブはダブステップの新星、ウラジミール・ドストエフスキーという謎のミュージシャンのシークレットライブで盛り上がっていた。
ドストエフスキー(もちろん、偽名、アーティストネームだ。)は、のっぺらぼう...
トノスカは町の人たちに神父の背中のタトゥーを半分でも一瞬ではあったが、何人かには見せることが出来たと思ったし、教会の外までペスカトーレが一人で神父を追うことは危険だと判断した。
トノスカは床に叩きつけられたときに腰を強打した痛みに堪えながら立ち上がると、町の人たちに向かって息を切らしながら言った。...
トノスカは神父の背後にいるペスカトーレに目で合図した。
ペスカトーレはいきなり背後から神父の襟首を掴むと、強引に司教服を剥ぎ取ろうとした。
しかし、神父はとても素早くなめらかな動きで体を反転させ、同時にペスカトーレの手首を掴み、ねじった。
その動きは側から見てるとまるで子供を促すときのように優しく見...
親たちはもう自分たちのおしゃべりに戻っていて、誰もアーシャンを気にかけていないのを見てから、アーシャンは静かに教会を出た。
トラックに戻ると、アーシャンは言った。
あと5分くらいで説法が始まるよ。中は町の人たちで満員だ。
トノスカもマカも、ペスカトーレも、緊張した面持ちで頷いた。
そんなにゆっ...
それがアーシャンの知るストロベリーの最大の秘密だった。
次の日の朝、アーシャンはペスカトーレのレストランでみんなにこのことを話した。
トノスカが言った。
マジかよ。。。
そうか、あの神父はおれも知ってるが、なぜだか油断できない目つきのやつだと思っていた。その理由が今はっきりしたぜ。
マカも...