創作小説「本物を探して」5/最終
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/08/08 01:11:20
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第5話
静寂を破ったのはシキア。「無意味な争いはしない。短気な部下をお許し下さい」 そう言って、深く頭を下げた。「タヤ様!」 思った程悪い奴じゃないみたいだ。 コセも安心して剣を鞘に戻す。 そこにもうひとつ、足音が聞こえて来た。 皆、ハッとしてその方向を...
ここは「あき☆元綵」(はじめあき)の気ままなプログです。
趣味である創作活動の小説やアクセサリー作りなどいろいろ呟いてみたいと思います。
更新も不定期ですが、ゆっくりしていってください。
コメントをもらえると大喜びしますので、よろしくお願いします(笑)
伝言板も「伝言板」のカテゴリーに作っておりますので、気楽にどうぞ♡
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第5話
静寂を破ったのはシキア。「無意味な争いはしない。短気な部下をお許し下さい」 そう言って、深く頭を下げた。「タヤ様!」 思った程悪い奴じゃないみたいだ。 コセも安心して剣を鞘に戻す。 そこにもうひとつ、足音が聞こえて来た。 皆、ハッとしてその方向を...
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第4話
侍女に案内(される振り)をされて広間へと入って行く。 顔合わせだけだから、思ったよりも人の数は少ない。でも重要な家臣などが一杯いる。 まるで品定めをするような雰囲気。その中で私は父王の隣の用意された席へと着いた。 それと同時に、コツコ...
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第3話
何も考えられない。 茫然と唇に触れる暖かさを感じ取っていた。 どれくらい立っただろうか。長いようにも短いようにも感じられたが、十秒程は確実にしていたと思う。 パニック状態の私を他所にコセは、「行ったようだな」と、呟いている。 彼は警備隊が来ようと...
「平行世界シリーズ」
本物を探して
第2話 そして、彼が私の横を通り過ぎようとして瞬間を狙って。 私は足を出して、引っ掛けさせて貰った。 意表をついた私の出方に、対応が遅れて、彼は半分見事に足につまずいた。見事には、こけなかったのよね。 体勢を整えて、すぐ走り出そうとし...
「平行世界シリーズ」
次期王の花嫁
第4話 クーデノムとマキセは約束の場所へ時間通りにやってきた。ルクウートの王宮側にある豪華な建物が立ち並んだ地域。祭典にやってくる各国の王貴族のために立てられた別荘…宿代わりだ。数日続く祭典の間は、いろんな屋敷が夜会を開き、騒いでいる...