キラとニクラの大冒険 (21)
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/10/08 22:06:19
ウサギが焼けるのを待っているあいだ、ぱっぱっぷすは町のことを聞きたがった。
ニクラは町の酒場のこと(ニクラは酔いつぶれた叔父をたまに迎えにいかなくてはならなかったから、酒場のことはよく知っていた。)、船工場のこと、職人たちのこと、セイゲンさんのことを話してあげた。
キラは学校のこと、町の政治のこと...
おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。
そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。
ウサギが焼けるのを待っているあいだ、ぱっぱっぷすは町のことを聞きたがった。
ニクラは町の酒場のこと(ニクラは酔いつぶれた叔父をたまに迎えにいかなくてはならなかったから、酒場のことはよく知っていた。)、船工場のこと、職人たちのこと、セイゲンさんのことを話してあげた。
キラは学校のこと、町の政治のこと...
ニクラが答えた。
うん、馬という生き物で、名前がポルコっていうんだ。
うーん、よくわかんねえけど、まあいいや。おまえたちの産まれた町には他にもおれとおなじ生き物がたくさん住んでるのか?行きてえなぁ。連れてってくれるか?
ニクラは答えた。
もちろん、いいよ!でも、今はぼくたち海へ行くんだ。だか...
道はすこしづつ下り坂になっていった。
昨日ほら穴へ行く途中に岩の上から見たとき、ずっと遠くの森の終わりに海が見えたから、これからはずっと下り坂なんだろう。
ポルコは坂道をゆっくりと下った。キラとニクラは荷台にゆられながら、あたりを眺めていた。
あれから3日が経って、心の中にはやっぱり白いいきものた...
結局、ふたりが眠れたのは明け方に空が明るくなってきた頃だった。
ぴー、ぴー、ぴー、ぴー。。。
と、やまからすの赤ちゃんの鳴いてる声が聞こえて、ニクラはテントの中で目を覚ました。
横を見るとキラはもう起きてテントから出ていた。
外に出ると、キラは朝食を作っていた。
キラが持ってきていたりんごを切...
キラとニクラはどうにか精霊たちの思いを彼らに伝えたかった。
キラは頭の中で精霊と話したときのことをできるだけ強く思い出した。そうすれば、きっといきものたちに精霊の気持ちが伝わると思った。
するといきものたちは、ふたりに頭の中で伝えた。
あなたたちの気持ちも精霊たちの気持ちもよくわかります。
でも...