コスモナイン(9人の賞金稼ぎ) 1
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/07/26 07:33:20
ピピピ・・・ピィピィピィ・・・
ロボットPは騒いでいる。
サイクロンジョーは、天井から下を眺めると、あきらめ顔で言った。
「ピー!なんとかしてくれ!」
「ピポッ!ドウニモナリマセン!」
「おいおい。」
今は金属質の床が天井に見える。サイクロンジョーはくらくらしてきた。
「どうだ!この重...
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)
ピピピ・・・ピィピィピィ・・・
ロボットPは騒いでいる。
サイクロンジョーは、天井から下を眺めると、あきらめ顔で言った。
「ピー!なんとかしてくれ!」
「ピポッ!ドウニモナリマセン!」
「おいおい。」
今は金属質の床が天井に見える。サイクロンジョーはくらくらしてきた。
「どうだ!この重...
見よ!水晶髑髏と名乗った怪人物は、頭が水晶の骸骨だ!
体には、白地に赤の太陽の模様の入った鎧を着ている。
背には、真っ赤なマントだ。
腰には、刀の柄のようなものをさしている。
「瑠璃子よ。安心するがよい。美代はこの水晶髑髏が助けよう。」
「あなたは・・・」
呆然と立ちすくむ瑠璃子をよそめに、水...
瑠璃子は美代をかばおうとしてしっかり抱きしめた。しかし、怪物の触手は物凄い力で美代を引っ張った。ぐいぐい締め付けられていく美代。
「おねえちゃん・・・!痛いよー!」
「美代ちゃん!」
瑠璃子は叫んだがどうすることも出来ない。
「美代ちゃんを離せ!」
隼人は、勇敢にも触手に突進したがはねつけ...
朝日が東の空からまぶしい顔をのぞかせている。
遥か彼方の水平線の白い波がざわめいて見える。
ここは東京湾ぞいの水族館前の広場。
小早川瑠璃子(こばやかわるりこ)は、やまとFE財団(FE:フリーエネルギー)で働きながらときおり孤児院でのボランティアをしていた。
今日は、チビッコどんぐり園の小学...
ジャガーはロボットのアームを咥えてぐるぐると回転してロボットを投げ飛ばした。
「マモル王子様、大丈夫ですか?」
ジャガーが口をきいた。
「メル。ありがとう。助かったよ。」
守は答えたが、未来は吃驚している。
「おにいちゃん!ジャガーが話したよ!」
「うん。これは侍従サイボーグのメルだよ。...