# - Banquet of vampire.
双子はそっくりでした。
産まれたときからずっと一緒でした。
髪が薄茶色で瞳が蒼い方が姉、髪が蒼で瞳が薄茶色の方が妹。
対を成す髪と瞳を持つ双子は、
同じ服を着て、同じ物を好み、互いを愛していました。
——&mdash...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
# - Banquet of vampire.
双子はそっくりでした。
産まれたときからずっと一緒でした。
髪が薄茶色で瞳が蒼い方が姉、髪が蒼で瞳が薄茶色の方が妹。
対を成す髪と瞳を持つ双子は、
同じ服を着て、同じ物を好み、互いを愛していました。
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# - 吸血鬼と時計屋さんの最期。
————死んだ
また、死んだ
何度目だろう、この上も下も右も左もわからない暗闇を意味も無く漂うのは。
なんで死んだんだっけ
わたしはいったいなにで だれで
もう嫌だと思ったんだ誰かを殺すのは誰かを恨み 憎み 妬...
# - 名もなき時間(とき)のティータイム。
「——みんな揃った?」「僕は居るよ」「俺も居るぜ」「私も居るわ」「フランもー!」「……、」「俺も今着きました」「おや、みなさん雁首そろえて今日はどうかなさったんですか?」「俺が訊きたいね」「あ、みな...
Story - 2 / 8
下半身不随になってベッドから動く事も出来ない乾が昨日しようとしていたことはやっぱりわからなかった。虎崎さんから後で電話で訊いた話だ。
——乾は治るのか。治らないのか。そもそも治る見込みも無いから、僕は傍に居るだけで良いと言われたのか。...
Story - 2 / 7
誰かを呪うのは簡単だ。でも、救うのは、どうして大変なんだろう。
*
外れてしまったネジを回収するなら話は早い。僕は血眼になって探したに違いない。
やがて落ち着いた乾に背を向けて、僕にパイプ椅子を勧めてくれた虎崎さんは一昨日のように乾のベッドに腰を降ろしてティッシュを...