キラとニクラの大冒険 (54)
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/11/18 22:49:48
妖精たちのコンサートを聞いて、身体中に力がみなぎっていた3人は、その膨大な量の食べ物を全部ちゃんと処理することにした。
キラの仕事は、まずキノコを乾燥させることだった。
ぱっぱっぷすの投網を借りて、以前ニクラが作った木枠に貼り付けて、それに丁寧にキノコをひとつひとつ全部並べて、日干しにした。こうし...
おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。
そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。
妖精たちのコンサートを聞いて、身体中に力がみなぎっていた3人は、その膨大な量の食べ物を全部ちゃんと処理することにした。
キラの仕事は、まずキノコを乾燥させることだった。
ぱっぱっぷすの投網を借りて、以前ニクラが作った木枠に貼り付けて、それに丁寧にキノコをひとつひとつ全部並べて、日干しにした。こうし...
ふたりのキッチはぱたぱたと少し走って、また立ち止まり、3人が追いつくと、また走った。
しばらく行くと、小さな森を抜けて、草むらへ出た。
そこは森の後ろに隠れていてこんな場所があることを知らなかったけど、青い草が広がる草原だった。3人とも今まで、こんなに青い草を見たことは無かった。
その広場は丸...
邪悪なものの胃袋からキラとぱっぱっぷすを救い出してから、3人は7日間もの間、テントの中で眠り続けた。
ポルコはその間、テントのそばを離れなかった。
8日後の朝、3人は目を覚ました。
最初にぱっぱっぷすが起きて、次にキラが起きた。
ニクラはその後少ししてからテントから出てきた。
3人は、何も食べず...
3人は海の底にいた。
海の底には辺り一面に100以上の沈没船が静かに朽ち果てていた。
そこには暗黒の胃袋も灰色の深い亀裂も巣も、7つの頭を持つ蛇を操っていた邪悪なものも無くなっていた。
イルカとツキとこすもすがゆったり3人の周りを泳いで、3人は空気の膜に包まれていた。
邪悪なものはもう存在すること...
ニクラはキラとぱっぱっぷすのことだけを、強く強く、強く強く、思った。
それから、ニクラは静かに目をあけると、肩の力を抜いて、まっすぐに邪悪なものの108つの目を見た。
邪悪なものはニクラが目をつむっている間に鼻先がつくほどニクラの目前まで来ていた。
ニクラはそれでも、邪悪なものの108つの目を見...