【DH】 アルシア 5 セレスへのメッセージ
- カテゴリ: 自作小説
- 2018/12/15 18:37:49
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セレスの住所を教えておく。
詳しい場所は和衷が知っている。
アルシアには世話になった。
出来れば、セレスも頼む。
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ユベールの語り口調そのままに耳元で聞こえてくるような、そんな文面を読み、アルシアは和衷を睨む。
本人はいつも...
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セレスの住所を教えておく。
詳しい場所は和衷が知っている。
アルシアには世話になった。
出来れば、セレスも頼む。
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ユベールの語り口調そのままに耳元で聞こえてくるような、そんな文面を読み、アルシアは和衷を睨む。
本人はいつも...
「ねぇ主、甘く煮た稲荷寿司も時々なら美味しいけど、いつもじゃ飽きるんだ」
ユベールの3年間を話し始める前に、なんとも微妙な顔で和衷は、そんな前置きをする。
アルシアには、それだけ話の内容が充分、想像できる気がした。
「それで主の従兄弟どのだけどね……」
起床し...
「セレスが処刑されたそうだ」
隠れるから、と伝言をよこしたはずのユベールがいきなり来訪し、バサリとテーブルに新聞を投げ出す。
そのまま彼はソファーに乱暴に腰を下ろした。
振る舞いばかりでなく、見目麗しい貴公子の顔も苦々しく歪んでいる。
セレスは、アルシアの家の従者で、ユベールとも幼馴染みだった男...
「あーあ、見つかっちゃったかぁ」
「〝見つかるようなところにいるなよ、このアホウが!〟 ……と、我が主からの伝言じゃ」
八つ当たりのようなアルシアの伝言を事もなげに、それでいて臨場感たっぷりに伝える使い魔・和衷に、
ユベールは苦々しい顔を向ける。
「なに、その言い草...
使い魔・和衷 (わちゅう) 狐の妖怪。
ただ歩いているだけで、自分の意志とは関係なく、ふと違う場所・時間・空間に迷い込む特殊癖を持つ。
趣味:食べること。狩りをして食材の調達もします、たぶん。特技:迷子。
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