ともだち、トモダチ。[六話]
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/07/10 22:34:26
「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
紅葉がため息混じりに舌打ちする。
「だぁかぁらぁ、三人の班にするしかないって言ってんの。
耳遠いんですかぁ~~??」
「あ、えっと、あの、」
驚きで上手く舌が回らない。
...
ああ、
こんなブログに コメントして下さる
皆様方に、
深く深く 感謝いたします。
~猫バカ❤らむ~
「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
紅葉がため息混じりに舌打ちする。
「だぁかぁらぁ、三人の班にするしかないって言ってんの。
耳遠いんですかぁ~~??」
「あ、えっと、あの、」
驚きで上手く舌が回らない。
...
いつもは長く感じられる授業が、
今日はやけに短かった。
「きりーつ!これで五時間目の授業を終わります。礼。」
遠くで声が聞こえる。
私は無意識に立ち上がり、
特に好きでもない先生に、頭を下げた。
五分休憩。
ざわざわとした空気の中の、たわいもない雑談の中で、
ひ...
「か・・・・花梨!違うの!これは・・・・・・!」
沙羅が何かをしどろもどろに言っていた。
しかし、私の耳には何も入ってこない。
「あの・・・だから・・・・ね」
「わたしって、沙羅...
幸せな時間が止まったのは、六年生の頃だった。
「あ~もうすぐ修学旅行か~。たのしみだねっ、沙羅♪」
「うん!班一緒にしようね!」
いつものように教室で沙羅と喋っていた。
人気がある沙羅は、他の子に
「ねえねえ沙羅~、班一緒にしようよ~」
と、誘われていたのだが...
私が人を信じられなくなったのは、小学校でのある事件がきっかけだった。
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佐藤 花梨。
私は、どこにでもいるような普通の子。
勉強もそこそこできて、運動もこれといって苦手ではなくて、顔立ちも普通だった。
そんな私の...