あなたは好きだったわね
ここのチョコレートケーキが
私も好きだったわ
ここのチーズケーキが
でもチョコレートケーキを二つ
何でもお揃いにしたかったわ
あなたの持っている物も笑顔さえも
「一緒だね」って言いたかったの
でもあなたは気づいていたかしら
私が追いかけていることを
肩寄せ合って歩くカ...
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あなたは好きだったわね
ここのチョコレートケーキが
私も好きだったわ
ここのチーズケーキが
でもチョコレートケーキを二つ
何でもお揃いにしたかったわ
あなたの持っている物も笑顔さえも
「一緒だね」って言いたかったの
でもあなたは気づいていたかしら
私が追いかけていることを
肩寄せ合って歩くカ...
いっぱい笑って
いっぱい怒って
いっぱい泣いて
いっぱい愛した
それのどこが違っていたの
あなたと歩いた道
春の息吹
夏の太陽
秋の木の葉
なぜ冬は訪れなかったの
カフェの窓から
行き交う人たちを見る
笑顔の向こうには
傷ついた心も隠れていて
漂うように流されて行く
まだ待っているのよ
...
「おはよう」の声で目が覚めた
布団から出られない私
それほど寒かった
でも今は
そんな言葉すらない
まだ日が登らない空
月が光っていた
いつまでこんな暗い空だろう
寒さに震えるのは
私の心だけだろうか
例えば
靴箱の中が空いていて
タンスの中に空洞ができて
一つのカップが使われなくて
そんな...
あなたが好きだったのに
声さえもかけられなくて
そして今日という日を迎えた
神聖な愛を交わす
彼女と共に
誓いをこめたリング
きらめいていた
そして花嫁が飛ばすブーケ
私の手に落ちた
遅すぎたのに
見ていたくなかった
あなたの頬笑みも彼女のそれも
笑顔なんてできないのに
作り笑いを作っていた...
もう一度聞きたかった
あなたの口から
何故私じゃだめだったのか
あなたを暖められなかったのか
でももう聞けはしない
枯葉が歩道に舞う
それは春の開化のしるし
一生懸命力を込めて
季節の訪れを待っている
もうそんな力は私にはない
「もう別れよう」
信じられないあなたのセリフ
「そうね」と答えた...