電車を降りて
近くの花屋さんで
小じんまりした花束を二つ買った
今は夏
あまりもたないかもしれない
事務所に行って
あなたの番号を確かめる
何度来ても覚えない
今日はしっかりメモしておこう
でもなくしてしまうかもしれない
あなたの所に行って
周りの枯葉をかたずける
水を水差しに入れて
花束を...
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電車を降りて
近くの花屋さんで
小じんまりした花束を二つ買った
今は夏
あまりもたないかもしれない
事務所に行って
あなたの番号を確かめる
何度来ても覚えない
今日はしっかりメモしておこう
でもなくしてしまうかもしれない
あなたの所に行って
周りの枯葉をかたずける
水を水差しに入れて
花束を...
窓から見える色とりどりの傘
見降ろしても何も感じない
小さなカフェのコーヒーが冷めていく
ただ冷めないのは私の心だけ
どこかに行ってしまったように
現実になるとは思わなかった
お芝居の中にある恋
一人芝居のように
誰も助けてくれない
ここにあなたがいてくれたら
わかっていた
卒業したら東京か...
「もうおしまいね」
「何とかできないのか」
「そう言ってここまで来たわ」
「そうか…」
何かが胸の中を吹いて行く
何度あの言葉を言ったろう
ダメだと知りながら
もう砕けた愛は
いくらやってもつながらない
その度にひび割れが広がるばかり
出会って 打ち明けて 微笑み合って
愛し合...
カレンダーをそっとめくって
あたらしい日がやってくる
たったそれだけの事
めくったのはいったい誰
砂時計は確実に時を落とす
鳩時計は時を知らせる
古びたおおきな時計は
ねじがないと動かない
鈴の音がする
誰かが古びた部屋に来る
迎えに出るのは埃ばかり
それが何の役に立つの
時計を止めたの...
デパートや繁華街の中で
人とぶつかったりこすったりした時に
「ごめんなさい」とか「すみません」とか
言ったものだったと隣の紳士が言った
そう言えば自分はどうしただろう
いつからなくなってしまったかもしれない
それが想いやりだとしたら
大切なものを捨ててきたのだろう
人を愛する時
幸福やきらめき...