寝転んで
草野原
そして
視線は虫になる
草の匂いがする
土の匂いがする
雨の匂いがする
お日様の匂いがする
「秋だよ秋がやって来たんだ」
どこからか声がした
「秋の扉を開けたのはあなたですか」
「それとも秋が扉を開けたのですか」
爽やかな風が頬を撫ぜる
トンボが髪にとまる
朝焼けに...
寝転んで
草野原
そして
視線は虫になる
草の匂いがする
土の匂いがする
雨の匂いがする
お日様の匂いがする
「秋だよ秋がやって来たんだ」
どこからか声がした
「秋の扉を開けたのはあなたですか」
「それとも秋が扉を開けたのですか」
爽やかな風が頬を撫ぜる
トンボが髪にとまる
朝焼けに...
雨の音が消えていた
そっといつの間にか
ねぇ魂って
いつかは消えていくものなの
雨の音が遠ざかっていくように
そっといつの間にか
ねぇその時
愛って一緒にに消えていくのかな
ねぇ
こんなにいっぱいの愛って何処へいちゃうのかな
いまでも溢れているんだよ
私の愛は
両てのひらからこぼれた愛は...
「警察に連絡をしますか」サンちゃんがモグラに言った
振り向いたモグラを制するように武志が携帯を手に取った
「私のせいだ、ゴメン陽太郎」
その時車の止まる音が玄関口の方から聞こえた
ピンポーン
チャイムが鳴る
「はい、どちら様でしょうか」
ヴィーナスが疲れ切った声で答えた
扉の開く音がした
「...
数日が経った
入口に飾ってある絵の中の白い箱はまだ存在している
冷たく澄みきった水の中で無言で佇んでいる
武志の状態もそのまま
食事はするもののただベッドに横になっている状況が続いていた
「パパは大丈夫なの、治るの」
陽太郎が涙目でモグラに訴えた
「時間がかかりそうだけどきっと治るから心配は...
さて、物語の第2ラウンドの始まり・・・
森の家に宿泊客がやって来たのは
連絡が入った三日後であった
その日も暑い日だった
容赦なく真夏の太陽が照りつけていた
サンちゃんは
ヴィーナスに言われた通りの薬草を探した
汗びっしょりになりながら
山の中を飛び回った
そして籠にいっぱいの薬草を入れ...