Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

砂の砦、あるいは失われた歌へのソナチネ

I. 渚に咲くもの風のとおるみちすじに ひそやかに
うす紅のともしびをともすものがある
白浜の かわいた砂のくぼみに
ハマヒルガオは かすかな記憶のようにひらかれていた波のきれはしが たえずその足元を濡らし
洗いたてられた貝殻が 光をはね返している
おまえはそこに ひとつの影をおいて去った
まるで最...

>> 続きを読む


渚の追想

白い砂は ひそやかにかわき
波のきれはしが たえず洗う白浜のくぼみに
ハマヒルガオは うす紅のささやきをひらいていた
風はかすかに 岬の方から吹いてきて
おまえの髪のにおいを どこかへ運んでゆく追憶のなかの あの一本の樹のように
砂丘のうえに ぽつんと残された個影よ
わたしは耳をすます あの日の歌の...

>> 続きを読む


浅き春ひの夢のなかに

うす青き 夕雲はるかにながれて
小鳥らは うす桃色のねむりにつけり
窓のそと そよぐ風のうたふをきけば
遠き國の かなしき戦(たたかひ)をおもふなり水面(みなも)には 淡きひかりのともしび揺れて
あまたの灯籠は 夜の河をくだりゆく
消え去りし やさしき魂(たましひ)をはこぶごと
くらい水のなかに た...

>> 続きを読む


窓のなかの戦火、水に浮ぶともしび

小鳥らは いつしか樹々に眠りねど
雲はただ 遠き戦(たたかひ)の空へ急ぐ
かの國の あまたの傷をやはらげんと
月ひかり あはく硝煙の街を照らせり窓をひらけば 夜風のなかに
ともしびの 水の面(も)をすべるが見ゆ
消えゆきし ひとつの命をあはれむごと
灯籠は くらく寂しき川を流れぬお祭の ひびきは遠く...

>> 続きを読む


逝くものらへのソネット

あかりが水に ひるがへり
かすかな夜の 風にふるへてゐる
それらはみな あまたの記憶のやうに
くらい流れを どこへともなく下つてゆく遠い國の なほ遠いあかりの消えるおとを
私たちは きかないふりをしてゐるのだらうか
あちらでは ひとつのいのちが砂にまみれ
こちらでは ほのかなともしびが波に揺れるあた...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.