Nicotto Town



pixivに絵を投稿したり、twitterで呟いたり、アメーバの方でたまに詩投稿したりしてます.

匂い

六時間目 気が緩んで空を眺めたり 黒板の隅を見ていた.

ふ、と雨の匂いに気づいた.

ボーッとしていると少しずつ雨が降り始めた

ぽつぽつ ぼろぼろ ばー

隣の席の男子が 屋内練習久しぶりだなぁ とかなんとか独り喋ってた

文化部の私は唯唯 いつもどうりボーッとして過ごすの



もう詩でもなん...

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胎児だって

ママが泣いてる

パパも辛そうな顔

僕が生まれない事実が

そんな悲しい事らしい

ママが死んじゃうから

僕が代わりになったらしい

僕のおうちと一緒に

取り出されて

僕は未完成のままだ

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腐る脳内で

ガラクタだらけのゴミ山を

裸足で歩く私の足元で

骸骨が

 愛されたい と呟いた

私は骸骨の頭部を

ヒョイと持ち上げ

 愛してあげるよ

と言い放ち

額にキスを落とし

骸骨が涙を零す姿を

静かに見てやった

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指先

窓から 入ってきた風が

カーテンを靡かせ

私の髪に 触れると

ゆっくりと ふわと 離れていく


ノートの落描きを腕で隠し

鳴きだしそうな腹を掌で押さえつける


何かをブツブツつぶやく先生は

黒板に向かって何かを喋っている様にしか見え無い

チョークで書く字は 右下へと 曲がっている

...

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ついてくる

おとおさん どうして月がついてくるの?

夜、家族で外食をした帰り 車の中で少女はこんな事を言った

その日は星がぽつぽつと散らばり、まあるい月が輝く綺麗な空だった.

 『お月様が地球の真ん中で 皆を見ているからなんだよ』
少女の父はそう言って笑った

不思議だね. と言うと

少女は また 窓か...

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