Nicotto Town



ななかまどの花に

ななかまどの白い花が咲いているそれはそれは小さないくつもの花が
この夏の燃えるような日を浴びて一つ一つが光っている
わたしの小さな生まれたばかりの恋のように
それは心の中で微小に純白に燃えている
わたしはそっと花びらに手を触れる思ったより冷たい感覚が伝わる
さっき初めてつないだあなたの手は暖かだった...

>> 続きを読む


返歌・・・その5

ぼんやりと見つめている
秋の海を

雲が厚く重なり
カモメが低く空を飛んでいる

風が冷たく
潮の香りを運んでくる

その中を思い出がかすめ
一つ一つ私の前を通り過ぎていく

波打ち際にあなたの面影を見ている
あの日のあなたを

その姿は
静かに引いていく波と共に消え去っていく

この悲しさは
この...

>> 続きを読む


返歌・・・その4(夏)

季節の呼吸にあなたの香りがする
街を歩くとあなたの囁きが聴こえてくる

さよならの言葉の後に
少し軽くなった私の心があった

それは大きな愛が少し欠けただけ
一人だけの夜の寂しさで気が付いた

目の前に群生した向日葵が燃えるように咲いている
あなたたちはその情熱をどこに傾けているのか

やがて秋が来...

>> 続きを読む


新宿駅~

青い記憶の中に微かな映像が流れていく
さよならも言えずにプラットホームに立ち尽くす私
うるむ視線の先人混みに消えていくあなた
プラットホームこの空間に私の居場所は無い
滑り込んできた電車に乗ったドアにもたれ私は泣いた
振り返り窓の外を見た滲む景色が後ろへと流れていく
それはすべての物を過去の世界へと...

>> 続きを読む


祇園祭

京都の夜
鴨川の土手の上
川面を見つめ

打ち上げ花火
ヒュルヒュルと天に舞い
落ちてくるは落下傘
ついでに見える空飛ぶ円盤

四条通を歩く
人、人、人
絣の着物が美しい
提灯が明るく鉾を照らしだす

新町通りに入る
夜店、芋を洗うような人
売り声に掛け声
それ以外は聞こえない
ここにも鉾はそそり立...

>> 続きを読む





月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.