小説『大きな鳥にさらわれないよう』
- カテゴリ: 小説/詩
- 2020/01/04 11:55:45
川上弘美 著
『大きな鳥にさらわれないよう』を読みました。
「自分と異なる存在をあなたは受けいれられますか」
作中のこの台詞が刺さりました。
私も含め現実社会の多くの人々への
問いかけであるような気がして。
滅亡の淵に立たされた
人類を存続させるために
人間を地域ごとに隔絶し
地域固有の遺伝子集団を...
主に読書とか映画とかの感想です。
川上弘美 著
『大きな鳥にさらわれないよう』を読みました。
「自分と異なる存在をあなたは受けいれられますか」
作中のこの台詞が刺さりました。
私も含め現実社会の多くの人々への
問いかけであるような気がして。
滅亡の淵に立たされた
人類を存続させるために
人間を地域ごとに隔絶し
地域固有の遺伝子集団を...
フリオ・リャマサーレス 著
『黄色い雨』を読みました。
ここのところたて続けに
日本の小説を読んできて
そろそろ海外小説をと思い
どうせなら雰囲気のある
「かちっ」とした小説をと思い
本書を選んでみました。
スペインの山奥の
過疎化が進みほぼ廃墟と化した村に
一人住み続ける男性村人の生きざまを描いた...
恩田陸 著
『蜜蜂と遠雷』を読みました。
恩田作品は
定番の名作『夜のピクニック』を皮切りに
これまで数冊を読んできたので
本作が直木賞を受賞したときはワクワクし
文庫本が出たら
ぜったいに買おうと決めていました。
ピアノの国際コンクールに出場した
4人のコンテスタントの若者の
葛藤と活躍を描いた話...
村上春樹 著
『騎士団長殺し』を読みました。
「もやっとする」
これが村上作品への
私の正直な感想なのだけれど
暗喩を読み解く能力とか
感受性の豊かさとかを試されるような
小説とか映画とかアートとかは
何かと妄想好きな私には好物であって
村上作品への「もやっ」も
あくまで心地よい「もやっ」であって
...
多和田葉子 著
『献灯使』を読みました。
全米図書賞受賞という帯の文言に惹かれて
読みはじめたのだけれど
私を含めた日本人だけではなく
外国の人々までもが
本書の内容と現実の日本とを
照らしあわせているのかしらと
少し不安になりました。
大災害によって
大地も海も汚染され
鎖国体制となった近未来の日...