はるか遠くに白い雲が
流れていく
四角く切り取られた
ガラス窓の格子の中を
ゆっくりと
雄大に
手を重ねると
雲の呼吸を感じる
こんにちは
君は何処へと流れて行くの
真っ青に澄んだ空が
格子から雲を押し出したとき
小さなささやきと笑い声が
聞こえたような気がした
それは
懐かしい声だ
...
はるか遠くに白い雲が
流れていく
四角く切り取られた
ガラス窓の格子の中を
ゆっくりと
雄大に
手を重ねると
雲の呼吸を感じる
こんにちは
君は何処へと流れて行くの
真っ青に澄んだ空が
格子から雲を押し出したとき
小さなささやきと笑い声が
聞こえたような気がした
それは
懐かしい声だ
...
雲が太陽に目隠しをしたが
光はそれに負けなかった
だから降り積もった新雪が
白く眩しかった
笑い声と一緒に
二人の息が寒さに抜けて行った
長く白く
光の中に消えて行った
雪を踏みしめる音が
心地よく耳に響く
肌が切れそうに
痛い寒さの中
静止した白の大地の上を
ゆっくりと柔らかな白い雲が...
雪が降ってきた
メサイアの夜
キャロリングのともし火に
君の横顔も揺れている
清らかな
高く澄んだ歌声が聞こえる
「あら野のはてに」讃美歌の106番だ
この歌が好きって君は微笑んだ
黒い瞳にロウソクの炎が
ほのかに揺れている
雪が降ってきた
メサイアの夜
君の黒い髪と赤いコートに
白く降...
さり気なく
言ったあなたのさよならが
私の心に
安堵を与えた
苦しかった
愛の日々がここで終わった
何気なく
過ごしたあなたとの日々が
安らかな
涙をもたらした
砕け散った心は
もう元へは戻らない
正解なのかなって
あなたは微笑む
確かに
そうなのかも知れない
白く大きな空間が
私を...
カレンダー
もうあと2枚
嘘つきカレンダー
あなたの事だよ
約束の日に付けた
ハートの印がバツで消される
今日みたいな小春日和に
家でくすぶっているのはイヤダ
仕方なく一人で家を飛び出した
二人で歩くはずの道
落ち葉で金色に光っていたよ
銀杏並木のプレゼントかな
パンケーキが良いな
ミル...