Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

潮風のエンブレイサブル・ユー(夜明け前)

月光が海の彼方へ消え去り
世界が最も深く沈み込む時間
波止場を包む空気は
氷のように冷たく張り詰めている水平線の向こうから
世界をそっと揺り動かすように
湿った潮風が吹きつけ
トレンチコートの襟を激しく叩く耳の底で小さくリピートする
サラの消え入るようなラストノート
夜の終わりを告げるメロディが
波...

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月光のエンブレイサブル・ユー

深夜二時の十字路
ネオンの灯りが途絶えた場所で
行き場をなくした風が
トレンチコートの裾を揺らすかすかに聴こえるのは
夜の隙間を埋めるサラの低音
傷ついた心に深く深く染み渡る
優しく、重い、愛の告白「私の愛を受け入れて」寂れた波止場へ続く道
足音だけが夜の静寂を刻む
錆びついた錨(いかり)の向こう
...

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God Bless the Child 真夏

1. 乾いた陽炎、湿ったジャズアスファルトが吐き出す熱気に
追われるように重い扉を押し開ける
そこは冷房の壊れた真夏の墓場
うらぶれた酒場には 凍りついた時間が澱んでいる
ジュークボックスが軋む音を立てて
ビリー・ホリディの掠れた声を取り出した
"God bless the child t...

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琥珀色の慈悲

アスファルトが昼の熱を吐き出しきれない、八月の午前二時。
ネオンの消えかけた路地裏で、その店は死んだ魚のように黙り込んでいた。重いドアを押し開けると、カビと安煙草、そして誰かが流した涙の匂いがする。
回りっぱなしの旧式扇風機が、ぬるい空気をかき混ぜるだけの空間。
カウンターの隅、錆びたスピーカーから...

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虚蝉(うつせみ)によせて

そして 僕は また かへつて來る
あの灼けた夏の午後の 影のなかに
おまへは そこに かたちをのこして
光る風のなかで じつと だまつてゐるかつて 歌は ここを通りすぎ
すきとほる羽音が 空の青さに吸はれた
いまは もう だれも問ふものもない
草の茎のうえの ひそやかな抜け殻よおまへは ひとつの季節...

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