Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

想いでカルチェラタンの夕日

古ぼけた書物のページをめくるように
夕日はひそかに 坂道を染めてゆく
カルチェラタンの 騒がしいざわめきも
いまは薄紅色の もやのなかに沈んで学生たちの議論の声は 遠ざかり
僕はひとり 煉瓦の影にたたずむ
ポケットのなかで ちいさく硬貨を鳴らし
見知らぬだれかの 幸福を祈ってみるセーヌを渡る風は つ...

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遠いアカデミー・ドゥ・ラ・グランド・ショミエール

木炭のこなの あわく舞う部屋に
ひとすじの光が 古い画架(イーゼル)を照らし
僕はただ 見知らぬモデルの輪郭を
白い素描紙のなかに そっと閉じ込めようとするここには かつて夢を追った異邦人たちの
かすかな吐息が いまでも壁に眠っている
きみが削っていた パステルのやわらかな青が
僕の指先を いつまで...

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想いでのモンマルトルの丘の風

白いサクレ・クールを あわく濡らして
朝のひかりが 石段をのぼってゆく
僕の帽子を ふいにさらおうとするのは
あのなつかしい モンマルトルの丘の風風は むかし僕たちが口ずさんだ
名もない歌の リフレインを運んでくる
画架を並べた テルトル広場の片隅で
きみが笑っていた あの夏の日のはかなさ見下ろせば...

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夏闌の、君にひき裂かれた風

青いカンヴァスに、一本の白い線。
灼熱の硝子(がらす)のなかに、
ぼくらの灯台は突っ立ってゐる。
逆光のなかの、鋭い沈黙。波は、くだける貝殻のひびき。
光のつぶてに追はれながら、
海鳥たちは、ひくく、また、たかく、
失はれた歌の一行(いちぎょう)をなぞる。風はどこから吹いてくるのか。
ただ、まぶしす...

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真夏の灯台

灼熱の光は、ぼくらを刺す刃(やいば)。
淡い薄瑠璃(うするり)の空を、ひき裂くやうに、
白い灯台は、ただ、突っ立ってゐる。
逆光のなかに、君を置き去りにしたまま。風は吹きつのり、砂を噛む。
それは、ちぎれた幸福の吐息(といき)。
海鳥たちは、パステルをこぼした波の上、
狂ったやうに、君の名を呼びつづ...

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