Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

六月の雨のなかの惜別

六月の雨は しづかに降りつづき
あぢさゐの森を ふかく濡らしてゆく
うつろふ花びらの あをい影のなか
わたしのこころは ひとり迷つてゐるあなたの言葉は ひとしづくの露
葉すゑに震へて すぐに消えてしまつた
呼びかける声は 霧にさへぎられ
冷たい風だけが 黄昏を渡る薄暗い雨の光が あわく差し込んで
も...

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白い雲と旅立ち

ふと見あげれば 窓のむこうに
おおきな 白い雲がわき起こつている
それは あたらしい季節のまねき
青い空のキャンバスに ぽつくりと浮かんだ
ちひさな ちひさな 旅人のやうにわたしは ペンをそつと置いて
まだすこし濡れている 青いノートを閉じる
わすれな草のページは 胸のなかにしまつて
いま あたらし...

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わすれな草のページ

わたしは ノートのすみに
小さな わすれな草の絵をかく
その花びらは 空のかけらのやうに
しづかに しづかに 青くひかる
それは あなたへのひそやかな約束春の風が また頁(ページ)をめくれば
花の匂ひが 部屋にひろがる
「わたしを忘れないで」
小さな花のことばが インクの文字になって
わたしの胸のな...

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あかるい朝の光

やがてオルゴールは うたひ終はり
しんとした闇のむかうから
あたらしい朝のひかりが こぼれだす
青い霧は 窓辺から立ち去り
世界はもう一度 きらめきをとりもどすだれもいない部屋の すみずみまで
やはらかな光の帯が のびてゆく
あんなに深く かなしかった夜も
このひかりのなかに とけてゆくのだ
それは...

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だれもない部屋のオルゴール

夜はしづかに 部屋をみたし
あなたのいない椅子の背に
うすい闇が よりかかつている
机のすみの 小さなオルゴール
だれの手もかりずに いま
ねぢがゆるむやうに 歌ひだすちひさな ちひさな 銀の音色
それはむかしの あかるい唄
けれど だれもきくひとのない部屋で
音符はひとつづつ こぼれおち
冷たい床...

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