恋愛は事欠かない罪悪。
私たちは、お互いの寂しさを埋めるためだけに、
何度でも、その甘い地獄の門をくぐる。男のくせに色白で、若くもないこの美貌が、
またしても誰かの人生を狂わせ、私自身の首を絞める。
愛し、愛されるたびに、
私の魂は、さらに薄汚れていくというのに。世間はそれを「不道徳」と呼び、私たち...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
恋愛は事欠かない罪悪。
私たちは、お互いの寂しさを埋めるためだけに、
何度でも、その甘い地獄の門をくぐる。男のくせに色白で、若くもないこの美貌が、
またしても誰かの人生を狂わせ、私自身の首を絞める。
愛し、愛されるたびに、
私の魂は、さらに薄汚れていくというのに。世間はそれを「不道徳」と呼び、私たち...
若くもないのに美貌が、残っている。
それは幸福ではなく、むしろ、神が回収し忘れた
酷な手土産のようで、私はただ、途方に暮れる。若さという免罪符は、とうに失くした。
それなのに、鏡のなかの顔だけが、
いまだに、かつての華やかな罪の匂いを放っている。
まるで、とっくに枯れたはずの庭園に、
一輪だけ、毒々...
男のくせに色白と美貌。
世間はそれを、贅沢な生まれつきと呼ぶ。
けれど私にとっては、皮膚の一枚下で、
じっと私を睨みつけている、冷酷な鬼の顔にすぎない。男らしく、泥にまみれて生きることもできず、
ただ青白い、透き通るような手を見つめている。
この指は、重い鉄槌を握るためではなく、
ただ自らの破滅を、...
鏡をのぞけば、そこに居るのは
見知らぬ他人のような、恐ろしいまでの美(み)づら。
それは神の悪戯か、それとも母の胎内で受けた
ひとつの赦されぬ呪いであったか。誰もが私を振り返る。
街のカフェテラスで、吹き抜ける風のなかで、
その視線は私の肩にとまり、肌をなで、
やがて私の胸の奥にある、小さな暗い空洞...
I.昏い響きあんなにも優しく青空がひろがつてゐるのに
微風のなかに ただ遠くかすれて響いてくるのは
教会の あの一つのつめたい鐘の音(ね)
それはぼくの耳の奥を しづかに刺しつらぬき
死へのおそすぎる目覚めを 告げる弔鐘(ちようしよう)ぼくのからだのなかに 深くねむる黒い血は
見えない毒のように し...