Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

盂蘭盆会に寄せて 星の粒

白樺の(しらかばの)細い幹のあいだに
夕暮れは うす紫の影をのばす
小川のせせらぎは かすかな楽器のやうに
すぎてゆく時間を 歌ひつづけてゐるかえつてくる あのひとたちの足音が
草の葉をふむ やさしい気配(けはい)よ
私はただ 水の音をきいてゐた
消え去つた日々の 遠い約束を空のすみから しづかにこ...

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盂蘭盆会に寄せて

なつかしい足音が 草をわけ
かえつてくる 青い夜の気配(けはい)に
とほい空の 遠い星の粒(つぶ)が
しづかに こぼれやまぬひかりよお前はどこを歩いてきたのか
水の上を 風にのる白い翼(つばさ)よ
私はただ 窓をあけてまつてゐた
過ぎ去った日々の うすい影を草の葉に 露がおちるやうに
ひとしずくの ...

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月光と雨のセーヌ川

そっと窓をひらけば 夜のしずく
雨のなかに 青い月光がとけてゆく
セーヌの川面は 銀色にかがやきながら
僕のなくした時間を どこへ運んでゆくのだろうポン・ヌフのアーチのした あわく揺れる影
きみのさしかける傘の うつくしい丸みのなかで
僕はただ やさしいソナタを聴くように
言葉にならない旋律を 胸に...

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想いで パリ裏街のノアール

昏い雨に濡れた アスファルトの底から
にじみだすのは 濁ったアブサンの緑色か
アトリエのストーブは とうに冷えきって
僕はただ 他人の燃え殻のような夜を生きているジャンヌ きみの引きのばされた首のうつくしさが
僕のキャンバスを いまも呪縛のように縛りつける
モディリアーニが その瞳を塗りつぶしたとき...

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遠いモンパルナスの灯

淡い夕暮れが 石畳を濡らすころ
かすかな風は 古いマロニエをゆらし
僕の窓を そっと叩きにやってくる
遠い 遠い モンパルナスの街角からきみの指先が奏でていた やさしいソナタは
いつしか雲のむこうの 星のまたたきにまぎれ
僕はただ ひとつの部屋のともしびを見つめ
過ぎ去った季節の影を ノートに書きつ...

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