遠く遠く記憶の果てをたどっていく
そこに居るのはあなたうつむき加減に笑っている
決して私の方を見ないで佇んでいる
口元が微かに動くさよなら
雨が降ってきた強く
それでもあなたは動こうとしない濡れそぼったまま何処かを見続けたまま
私は立続けている声もかけられずに同じ雨の中に
私たちは立続けている同じ冷...
遠く遠く記憶の果てをたどっていく
そこに居るのはあなたうつむき加減に笑っている
決して私の方を見ないで佇んでいる
口元が微かに動くさよなら
雨が降ってきた強く
それでもあなたは動こうとしない濡れそぼったまま何処かを見続けたまま
私は立続けている声もかけられずに同じ雨の中に
私たちは立続けている同じ冷...
夜が来る
私はまた回り始めるあなたの周りを
暑い夏も凍える冬も
汗を流しながら眠れない夜を一緒に過ごし
寒さに震えながら眠れない夜を一緒に過ごした
あなたは輝いているいつも
天の中心で私の心の真ん中に
夜が明けないで朝焼けが怖いわたし
それは楽しさを夢を一瞬に消してしまうから漆黒の闇が好き
夜風とと...
私の心を描いたブルーのカンバスに
あなたはそっと口づけをしてイエローを重ねた
澄んだグリーンが現れた新しい何かが始まる
二人だけの白い小さな部屋の何処に飾ろうか
もうすぐ日が暮れるその前に決めてしまおう
わたしの心は薄いガラスそれはあなたも同じ
独りぼっちどうしがいっしょに作ったグリーンのカンバスが...
考え事をしていた夏の暑い午後
ねぇアイスが溶けてるよ何ボケーっとしているの
そういう君は食べるのが早いね口の周りにアイスをつけちゃってさ
彼女は舌でペロッと唇をなめた半分食べてあげるよ
フフッと言いながら頭を寄せて僕のアイスにかみついた
と溶けかかっていたもう半分が紺のワイドパンツに棒から落ちた
あ...
夏の海潮風が優しく吹く
やがて陽が沈み少し冷えた風が頬をなぜる
岬の影から打ち上げ花火が見えるいくつもいくつも音を立てて
固まった白い小さな貝殻が二つ波にさらされていた
それは私たちさよならの言葉が言えない私たち
砂浜に座る二人
明け方までここに居るのかな
手を握るその時に岬の花火が砕けた
遠い空に...