赤鉛筆をナイフで削っていると
力の入れ方が悪かったのか芯が折れた
いや、折れたのではなく
初めから折れていたのかもしれない
うまく削れたのでなにか惜しい気がする
子供の頃から不思議だった
周りを木で堅く守られているのに
中で折れているのが・・・
いつ どうやって 芯は折れるのか
あの細...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
赤鉛筆をナイフで削っていると
力の入れ方が悪かったのか芯が折れた
いや、折れたのではなく
初めから折れていたのかもしれない
うまく削れたのでなにか惜しい気がする
子供の頃から不思議だった
周りを木で堅く守られているのに
中で折れているのが・・・
いつ どうやって 芯は折れるのか
あの細...
君は向こう岸に立っていた
眼には見えない
大きな花束を両腕に抱えて
その花束を振って微笑んでいる
見えるよ!
僕は見上げていた空から目を移して
無言で応え
君がいるはずの向こう岸に手を振った
すると君は大きな筆を川に浸し
たっぷりと水を含ませ
真っ青な空に何かを...
言葉は時に抱擁され絶滅した遺跡だから
そこには誰も住んではいない
時にひっそり真理が息を潜め
誰にも見えないように隠れているというが
私の小舟に乗せてはやらない
初めての旅に出るには
無言でなくてはならないのだ
世界はぼんやりと暮れてくる
眠くなってきた
私は天上の光と...
ドアを叩いたのは青白い布を纏ったお前だ
月が満ち始める前にユニコーンに跨り
月の谷を渡って来たという
バルコニーに置いたヒイラギを擦り抜け
月の光のように入ってきた
部屋のあちこちで、
散乱したもの、欠け落ちたもの、
古いがらくたなどがキラキラと光り始めた
金星は既に沈み
小さな星々...
知らず知らずに歳を重ねるのではなくある日突然おじいさんになりたい
孫の誕生によってではなく見知らぬ子供たちの目の中で誰も気づかない瞬間に年老いるように
年寄り扱いされるのに抗ってきた肩の力がそのとき急に抜けておじいさんという門をくぐりぬける
桜の咲く小学校の門を初めて入る子供のように不思議な物...
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