かえらない光のために
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/07/09 22:40:54
追憶のなかの部屋 「二度と戻れない過去への郷愁」「音楽の途絶」という世界観を、光さえも二度と戻ることができないブラックホールの境界線「事象の地平面(イベント・ホライズン)」に重ねた詩編です。
あそこから先は もう風も言葉もとどかない
きみがそっと踏みこんでいった 静かな境界線
どんなにぼくが手をのば...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
追憶のなかの部屋 「二度と戻れない過去への郷愁」「音楽の途絶」という世界観を、光さえも二度と戻ることができないブラックホールの境界線「事象の地平面(イベント・ホライズン)」に重ねた詩編です。
あそこから先は もう風も言葉もとどかない
きみがそっと踏みこんでいった 静かな境界線
どんなにぼくが手をのば...
どれほど遠く離れても瞬時に互いに影響し合う「量子もつれ(量子絡み合い)」を、決して逢えない二人の魂の絆として描いた詩編です
はるかな調べぼくたちがむかし ひとつのひかりだったころ
あんなに近くに ならんで咲いていたからだろうか
いまはこんなに 遠い星と星のあいだに引き裂かれても
ぼくの心は ...
きみは死んでしまったのだろうか それとも
まだ見ぬあくる日の 窓辺にすわっているのだろうか
ぼくのひらいた記憶のノートのなかでは
どちらのきみも おなじように優しくわらっている生と死は ひとつの調べのうらおもて
だれも部屋の扉を たたかないあいだは
きみは生きていて そして死んでいる
た...
風が かすかな光の粒をはこんできて
ぼくの指先に そっとふれては消えてゆく
きみがそこにいるのか どこへゆこうとするのか
ぼくにはどうしても たしかめることができない位置を定めようとすれば 速度(あしどり)がにげ去り
ゆくえを追おうとすれば 姿が見えなくなる
まるで つめたい数式のなか...
世界は冷え切った、必然の坂道を転がり落ちてゆく
秩序は崩壊し、すべての熱は均一な闇へと融解する。
これこそが法則だ、だれも抗うことのできない冷酷な数式だ!
だが、私の凍える指先は、なおも神の外套の裾を求めて彷徨っている。私のなかの悪魔が笑う、「すべては無秩序へと向かうのだ」と。
昨日紡いだ美しい祈り...