雲のゆくえ、確率の庭 魂の数式
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/07/10 17:01:16
忘れてしまった微風のなかで
ぼくの魂は かすかにふるえている
ひとつの光が 青いガラスの窓をすぎるとき
それは波であり 同時に一粒のきらめきだった誰も見ていない庭のひだまりで
身をひそめる数式は ただひとつの約束
i h-bar ( d / dt ) |psi> = H |psi>魂の数...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
忘れてしまった微風のなかで
ぼくの魂は かすかにふるえている
ひとつの光が 青いガラスの窓をすぎるとき
それは波であり 同時に一粒のきらめきだった誰も見ていない庭のひだまりで
身をひそめる数式は ただひとつの約束
i h-bar ( d / dt ) |psi> = H |psi>魂の数...
物理概念には、どれほど遠く離れても、たとえ生と死に引き裂かれても、一瞬で互いの状態が伝わり合う「量子もつれ(量子絡み合い)」詩編です
ぼくの古いルサックには いまもあおい風と
きみが残してくれた やさしい言葉のきれはし
生と死のふたつの国に ぼくたちは引き裂かれても
この高原のしずかな夜の底で ...
「風や音楽への感応」「失われた美しいものへの憧憬」を、量子力学の「不確定性原理(位置と運動量は同時に決められない)」や「観測による波の収束」に重ねた詩編です。
風が かすかな光の粒をはこんできて
ぼくの指先に そっとふれては消えてゆく
きみがそこにいるのか どこへゆこうとするのか
ぼくにはどう...
冷たい夢」「音楽の途絶」「結晶化する記憶」という世界観を、すべての熱運動が止まり、エントロピーが最小となる究極の静寂「絶対零度」に重ねた詩編です。
これ以上はもう つめたくなれない場所へ
ぼくたちの時間は ゆっくりと流れついた
風はうごきを止め 光はガラスの針のようになって
青い夜の底に ひっそりと...
「優しく引き裂かれてゆく世界」を、宇宙の膨張が加速し、最終的には分子や原子、時間そのものまでがバラバラに引き裂かれて終わるという終末理論「ビッグリップ(大引き裂き)」に重ねた詩編です。
むかしぼくたちが築いた 小さな部屋のまわりで
風がすこしずつ その歩みをはやくしてゆく
すべての距離が ぼくたちの...