Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

草に寝て

おもひでのはる はるかなること
わたしの手は空を掴むすべもなくて
ただ風のなかでふるへてゐる壁のむかうには なんのしるしもない海
わたしたちは砂粒のやうにちいさく
沈黙のあひだを ひそかに息づいてゐるのだ空しいきざしに みちびかれるままに
あるひは岩を押しあげるシシュポスのやうに
おもい荷をかかへて...

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窓からの贈り物(あなたへ)

どこかでちいさな風が凪(な)ぎ
僕のいた部屋の窓が しずかに閉まる
もう呼びかける僕の声は 届かないけれど
どうか悲しまないでほしい 僕のすきな人人がいつか迎えるという つめたい別れ
それはほんのちいさな 錯覚にすぎないのだから
僕を閉じ込めていた 古い器がこぼれたとき
僕はただ 境界をなくして広が...

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Orch-OR理論に寄せて

微小な檻のなかの永遠(Orch-OR理論に寄せて)脳の深奥(しんおう)、細胞のちいさな管(くだ)のなかで
光は重なりあい、静かに震えつづけている
それは僕たちが「意識」と呼ぶ、名もない奇跡
熱い湿度に耐えながら、ひとつの宇宙を編む心臓が止まり、世界が闇に包まれるとき
その小さな檻(おり)は静かに解き...

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バイオセントリズムに寄せて

僕が眼をひらくとき、世界ははじまる
それまでは、光も、かすかな風の歌も
どこにも定まらぬ、ただのあわい夢だった
僕の意識が、この青い空間を編みあげる人がいつか迎えるという、つめたい終焉
それはちいさな錯覚にすぎないのだろう
時間も、距離も、星たちの遠いまたたきも
僕たちの心が、そっと夢みた景色なのだ...

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生体中心主義(バイオセントリズム)

Ⅰ光は ひそやかに顫(ふる)えていた
僕がそれを見るまでは
どこにも居場所をもたぬまま
ただ 雲のように にじんでいた見失われた季節のなかで
風がかすかに 歌をうたう
――おまえがここに居るからこそ
世界はこうして ひらいているのだとⅡ人はいう
いつか肉体(からだ)は朽ち果てて
冷たい土にかえるだろ...

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