煤煙(ばいえん)に祈れ、あるいは黙れ
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/07/25 10:55:21
お前が吐き出すのは、ただの泥水だ
高尚な哲学のフリをした、酸っぱい自己弁護
誰かを言葉の罠にハメて、
ニヤニヤと歪んだ優越感に浸りたいだけ「法的には」と お前はほくそ笑む
「論理的には」と お前は指を差す
他人の足元ばかりを這い回り
揚げ足を取るためだけに 研いだその爪哀れだな。
お前には、守るべき...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
お前が吐き出すのは、ただの泥水だ
高尚な哲学のフリをした、酸っぱい自己弁護
誰かを言葉の罠にハメて、
ニヤニヤと歪んだ優越感に浸りたいだけ「法的には」と お前はほくそ笑む
「論理的には」と お前は指を差す
他人の足元ばかりを這い回り
揚げ足を取るためだけに 研いだその爪哀れだな。
お前には、守るべき...
私はそっと、その一輪の花に、指先をのばす
朝陽に透ける、薄い花びらの、あまりの危うさに
私のかなしみが、触れて汚してしまはぬやうに
息をひそめ、そつと、こころのなかで語りかける「おまへはなぜ、こんな寂しい岩のあいだで
だれに見られるでもなく、美しく咲いてゐるのか」
風がまた、さやさやと湖の波を揺らし...
あたたかな朝陽の、最初のひとすじが
白い霧をひらき、つめたい岩肌を濡らすとき
そこに、だれも気づかなかった、一輪の花が
かすかなひかりを浴びて、ひそやかに咲いてゐた遮るもののない湖の、青いみづうみに
どこからか、やさしい風が吹きわたり
眠っていた水面は、ちいさな銀の波を立てる
私の凍てついたかなしみ...
白く、どこまでも白い朝の霧がひろがり
岩場もみづうみも、すべてを隠してしまふ
ここにはただ、世界の果てのやうな静寂
わたしの呼吸(いき)だけが、つめたく響いてゐる背負ひつづけたかなしみは、あまりに重く
私はもう、語るべき言葉を失くしてしまった
ただ独り、この濃い霧のなかに立ち尽くし
消え去った過去の...
裂けた岩肌から、白く、かそけき霧は立ち
ゆらぎながら、青い空へと消えてゆく
それはむかしの人が忘れた、ため息のやうに
誰もゐない斜面を、ひそかに濡らしてゐる谷の底には、いつかひとの造ったみづうみ
鏡のやうに、動かぬ雲を映してゐる
その底ひには、沈んだ村の、或る日のひかり
静けさだけが、いまは、深く湛...