Nicotto Town



キャロリング

雪が落ちてくる天からいくつもいくつも落ちてくる
寂しさを抱えながら悲しさを抱えながら
それは幾重にも重なり景色を埋めていく
それは凍えた手に触れ手にした蝋燭の明かりを冷たく揺らす
静かに讃美歌が聴こえるそれはせめてもの暖かなセレモニー
私は灯りを手にして街を歩く雪は泣いているのか
祈りの歌声にあなた...

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黒い旋律

真赤なギターが奏でる黒い旋律
心の奥に密かに集合したわだかまりがに浮かび上がる
そっと手にすくい黄色い陽にかざしてみる
その隙間から私の涙が流れ星のように流れた
地表に落ちて砕け散った雫は
海に流れ込むこともなく黒い地に吸い込まれていった
地に響く黒い旋律地に響く黒い旋律に
心の奥に密かに集合したわ...

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初雪

雪が舞う白く白く雪が舞う
目に映る息をしてない街頭に
震えるように灯がともるオレンジ色の灯がともる
白い舗道の冷たさにあなたの影が震えてる
わたしの影が交差する少しでも暖かさを与えようとして
白銀色の雪の中に黒い影が黒い影と重なり合う
雪が舞う白く白く雪が舞う
もうすぐだ星の光も届かない暗い暗い凍え...

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館のある広い公園

今日の冬の雨は冷たい
凍える手で握る濡れたスマホの画面に雨粒が光っている
眼前に広い公園の白い石畳が浮いて見えるそこには流れる水玉のように傘が点々としている
手が届きそうで届かないそんな空間が広がっている
確かにあったのだそこに
心の中に大きな建屋が一つ黒塗りの土台に黒い重厚な屋根
紫の外壁に朱の内...

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彗星

私は戻ってきたあなたに逢うために
漆黒のマイナス270℃の世界より
光が見えた体が暖かくなってきた
もう少しだ温もりの世界まで
2000年の旅は終わる覚えていますか私を
あなたは子供だった澄んだ瞳で私を見続けていた
長い尾を引いて夜空を照らしてあげよう
もう少しだあなたの世界まで
まだ覚えていますか...

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