とある滅龍士との五度の邂逅⑤
- カテゴリ: 小説/詩
- 2011/10/13 00:56:19
第五夜
伝説の竜ニーズヘッグまでもが、彼の手に掛かると
赤子の手を捻るかのように容易く倒されてしまった。
「リュウコナーズ」はダメだ!
私は、その晩何かよい商品はないものかとネットを彷徨っていた。
そして新製品「リュウコロリ」を注文しようとした まさにその瞬間
バキバキバキとものすごい轟音と揺れが...
第五夜
伝説の竜ニーズヘッグまでもが、彼の手に掛かると
赤子の手を捻るかのように容易く倒されてしまった。
「リュウコナーズ」はダメだ!
私は、その晩何かよい商品はないものかとネットを彷徨っていた。
そして新製品「リュウコロリ」を注文しようとした まさにその瞬間
バキバキバキとものすごい轟音と揺れが...
第四夜
まさかこれほどとはな…。 彼の仕事振りには驚かされるばかりだ
成功率100% にわかには信じがたいそんな伝説も
今ではまったく違和感のないものだと感じていた。
巨龍が退治されたその庭に、念のため
通販で買った「リュウコナーズ」をばら撒いておいた。
これでもう二度とドラゴンは現れ...
第三夜
やはり超A級滅龍士の名前は伊達ではなかった。
あの暴龍を一撃で仕留めるなど、夢でも見ているのだろうか?
およそ人間業とは思えない正確さ、そして桁外れの殺傷力
それらを目の当たりにして少々興奮をしていたようだ。
何にせよ、これで再び枕を高くして眠れる
明日からはまた穏やかな日々
のはずだった&...
第二夜
前回は、良き商談を終えるが出来た。
少々値は張るが、実に有意義な買い物だったといえるだろう。
無事ティアマットは倒され、再び安息の地を取り戻すことが出来たのだ。
ようやく何の不安もなくぐっすり眠れる。
しかしそんな日は長くは続かなかった…。
深夜突然、劈くような咆哮で目が覚めた...
第一夜
なんという不幸だろうか
昨日まで幸せだった我が家が一晩にして
地獄のような場所に変わった。
まさか龍が住み着こうとは……。
絶望に打ちひしがれた私だったが
とある噂を思い出した。
…どんな困難な依頼でも処理してくれる、凄腕の滅龍士がいる、と。
もち...
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