鐘の音や目を赤くして鳴く鳥に秋風痛し日暮道かな
晩鐘が聞こえる茜色に染まった空のもと
高い鳴き声も苦しそうに目を赤くして一羽の鳥が空を横切っていった
そんな日暮道を帰る私に秋の風が冷たく吹きよせる
ありきたりの風景がありきたりではない
景色も紅く染まる今私の心にさらに冷たい風が吹いた
もうすぐだこ...
鐘の音や目を赤くして鳴く鳥に秋風痛し日暮道かな
晩鐘が聞こえる茜色に染まった空のもと
高い鳴き声も苦しそうに目を赤くして一羽の鳥が空を横切っていった
そんな日暮道を帰る私に秋の風が冷たく吹きよせる
ありきたりの風景がありきたりではない
景色も紅く染まる今私の心にさらに冷たい風が吹いた
もうすぐだこ...
灰色の世界の中で思考が停止した
化石のように固まってしまった私
揺れるブランコに乗りながら上下に動く景色をただ見ている
今背中を押してくれている人は誰
それはあなたの優しさと違ったやさしさ
もう少ししたら私は溶ける熱い紅茶に入れた白い砂糖のように
もう少ししたら私は振り向くあなた以外の他の香りを求め...
秋の日差しにあなたの横顔が眩しい
こんな人込みの街かどでもあなたは一人だけ
赤信号の先の何を見ているのかなマクドならクーポン券持ってるよ
あっスマホにアプリ入っていたもんねまたにらまれそう
人を呼び出しておいてどこへ行くつもりその先はデパートしかないよ
どうせ買わないんでしょ目の保養ですか?
それと...
雨の音が聞こえる静けさの中に足音を立てるように
肌に冷たさを感じる9月の夜
止むことを知らない雨が無表情に闇をかたち作る
雨音がその闇を連れてわたしの部屋の中に入ってくる
拒絶という暗闇の中心が少し濡れている
冷たい雨の音が聞こえるそれはあなたの足音
聴こえるはずがない欠けてしまったあなたの足音
...
悲しみの重さに耐えきれずまた星が一つ海へと落ちた
水しぶき一つ立てず何一つ音もたてずに
それはオブラートに幾重にも包まれて青い色以外本当の姿がわからない
砂浜に私の涙が落ちた陸地から海に向かって吹く風が冷たい
私の嗚咽は波の音が消し去ったそして涙は砂浜に消えていった
私の想いはこんなにもはっきりと浮...