今年も銀杏並木の季節が来た
カサカサと音を立てて
さらさらと降る銀杏を踏みしめて歩く
代々木公園の銀杏は
観光客で一杯だろう
それよりも少し外れた所に
目をはる銀杏の木がある
こんな風にぽつりと植わった銀杏は
誰も目がいかない
例えば図書館の端や
公園の片隅
私とあなたが行った時は
もう...
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今年も銀杏並木の季節が来た
カサカサと音を立てて
さらさらと降る銀杏を踏みしめて歩く
代々木公園の銀杏は
観光客で一杯だろう
それよりも少し外れた所に
目をはる銀杏の木がある
こんな風にぽつりと植わった銀杏は
誰も目がいかない
例えば図書館の端や
公園の片隅
私とあなたが行った時は
もう...
雨がしとしとと降る
そんな夜を過ごす
あの人はどんな風に過ごしているだろう
携帯は鳴らない
こんな夜には
いつも長電話をしていた
雨音を聞きながら
いつもおしゃべりをしていた
間遠になった電話が
あなたの心をさしていた
今は誰と話しているの
私のことはどう思っているの
もう二股をかけるの...
空に咲く大輪の花
落ちてきそうな花弁
華やか色どり
一瞬の満開
夜闇を照らす
あなたと来た
たった一つの夜空の宴
人々の中であなたの笑顔も
明るく照らされた
子供の陽にはしゃいだ
あの日はなんだったのか
あなたにはあの人がいた
重なった愛の日々
あなたの気持ちがわからない
二つの道を歩いたな...
なぜだろう
こんなに悲しいのに
涙一つでない
悲しみにひったているのに
なぜだろう
顔さえ動かない
笑顔も悲しさも
表情に出ない
街を歩く
雑踏を歩く
笑い声の中に
私一人
別れたのは私
別れたのは彼
こう決まっていた
二人の愛
私は愛していた
彼も愛していた
なぜ別れたの
芝居通りの結...
京都を訪れた私たち
縁切り寺の山門で立ち止まる
こんなはずじゃなかった
来たくなかったお寺
一緒に買ったお守りも
ここに埋めていこう
もう別れるのだから
もうつなげない手だから
山門をくぐって
本殿に向かう
こんなに悲しいのに
涙も出ないなんて
もうお別れ
あなたも黙って手を合わせる
何...