都会から離れた小山のうえに
あなたと行ったわね
もう小寒になった春の日に
木々も寒くなった晴れの日に
秋を見つけに行ったわね
「ちゃんとコートを着ておいでよ」
そんな一言を守りながら
坂道を歩いたわね
「ほらご覧、春の日を待っているんだ」
もう冬の準備をしながら
車に戻って
ポットの温かいコ...
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都会から離れた小山のうえに
あなたと行ったわね
もう小寒になった春の日に
木々も寒くなった晴れの日に
秋を見つけに行ったわね
「ちゃんとコートを着ておいでよ」
そんな一言を守りながら
坂道を歩いたわね
「ほらご覧、春の日を待っているんだ」
もう冬の準備をしながら
車に戻って
ポットの温かいコ...
天気予報が
冬の訪れを運んできた
寒さは予報だけじゃなく
心を吹き抜けていく
木枯らしの足音
カサカサと音を立てる
楽しかった夏は
あっという間に過ぎて
秋の予報と共に
消えて行った愛の塊
予想できなかった恋の終わり
「別れよう」
あの一言に
何も言えなかった
私たちの夏に
ピリオドが打たれ...
タバコの煙をふかせながら
その向こう側にあなたがいた
「喫煙所がなくてさ」
本当は好きじゃないけど
彼だけは許しちゃう
あなたの好きな銘柄は
いつも机の引き出しに
用意していた
タバコが好きな彼が
きらさないように
「クリスマスにはどこに行こうか」
まだ早いのに
そんなことを言ってくれる
そ...
歌にあった
「日曜日のデートの時は
ゆくっくり僕らを空へ運ぶ」
夕暮れ時になった遊園地の
観覧車に私たちも乗ってみる
ずっと手をつないで歩いてた二人
でも何かぎこちなくて
恥ずかしさに目をやれば
おたがいにはっと目をそらして
ぽつりとした会話をする
もうすぐ帰りの時間
「観覧車に乗ろう」
「...
詩が書けない
恋しい詩が書けない
あのころはたくさん書いた
二人でいることを
山のように書いた
こんなに心に残るなんて
しんみした恋だと思っていたのに
あなたが好きだった
いつまでも好きだった
永遠好きだった
ノートを広げても
何も触れられない
あのことしか思い出せない
二人の恋の日々の
面...