北風が南風に変わる頃
この季節も終わりを告げる
花のつぼみは開こうとし
重いコートも軽くなる
それは春一番
人々は春の訪れを喜び
雪解けの音はさらに大きく
黒い土が顔をのぞかせる
去年はあなたと風の中を
肩よせながら歩いた
「早く咲くといいね」
つぼみを覗き込みながら
「愛しているよ」
...
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北風が南風に変わる頃
この季節も終わりを告げる
花のつぼみは開こうとし
重いコートも軽くなる
それは春一番
人々は春の訪れを喜び
雪解けの音はさらに大きく
黒い土が顔をのぞかせる
去年はあなたと風の中を
肩よせながら歩いた
「早く咲くといいね」
つぼみを覗き込みながら
「愛しているよ」
...
夕暮れ時の道を歩けば
子供たちの笑い声
もう家に帰る時間だよ
そんなことを思いながら
私の帰る所はどこだろう
それは一つしかない
あなたの胸の中
まだかなわないけれど
段々と暗くなっていく
橋の上から眺めると
川面も黒く流れていく
行きつく場所を目指して
は切り言わなきゃ伝わらない
感じ...
春の兆しが訪れる頃
あなたのことを思い出す
二人並んで歩いた
梅の咲く河原端
梅の木が飛んで行くなんて
「ロマンがあるね」と
あなたと笑っていた
あのころが懐かしい
家家の庭先の
梅の花が咲いている
赤い梅白い梅
流れるようなしだれ梅
かぐわしい香りはないけれど
かすかに香るその香りに
...
チクタクチクタク
時計の針が動く音
やけに響く夜の部屋
鞄をベッドに放り投げる
今日も1日が終わる
時計が12時を指した時
新しい1日が始まる
誰も頼んでもいないのに
眠れない夜を過ごしたまま
幾日がたつだろう
あの日からちょうど1カ月
カレンダーを見つめる
黒いスーツにバラの花
訪れた...
もしも魔法が使えたら
あなたをこっちに向けるのに
私の方を向いて
笑顔で手をつなげるのに
もしも魔法が使えたら
あなたの肩を抱くのに
向かい合わせで
愛を確かめるのに
私の心を知って
私がいることを知って
私のまなざしを知って
私の愛を知って
隣に座っていても
遠い存在のあなた
笑い声が...