あおい林のすきまから
光のつぶが こぼれてゐた
真夏の風は あかるい歌をうたひながら
僕のほほを かすめて過ぎるおまへはどこから来たのだつたか
あのまぶしい雲の峰のむかうからか
それとも 僕が忘れてしまつた
遠い日の約束の場所からか風よ 僕の髪をほしいままに揺らし
乾いたひまはりの葉を鳴らすがいい
...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
あおい林のすきまから
光のつぶが こぼれてゐた
真夏の風は あかるい歌をうたひながら
僕のほほを かすめて過ぎるおまへはどこから来たのだつたか
あのまぶしい雲の峰のむかうからか
それとも 僕が忘れてしまつた
遠い日の約束の場所からか風よ 僕の髪をほしいままに揺らし
乾いたひまはりの葉を鳴らすがいい
...
それは 青空のきはみに立つ
ましろな白銀(しろがね)の城塞(じやうさい)だつた
あるいは 夏の名残の夢のつづき
まぶしい光のなかに そびえてゐた僕は わかいいのちのしづけさに似て
ただひとり 草の原に立念(たつねん)してゐた
おまへは呼ぶのか 遠い空のたそがれを
それとも 過ぎにし日の面影を風よ ど...
街の灯りがすり減った靴底を濡らす
誰かがルールだと叫ぶ声が聞こえるが風がかき消す
正義も悪も同じ色の泥に沈む
振り返るな
振り返ったところでそこには誰もいない
ただ苦い煙の匂いだけが現実だ
レコードの針が鳴らす擦れたノイズ
サックスの悲鳴が歪んだ空気に溶ける
勝手に語れ
俺の歩き方は俺が決める
氷の...
あの日、〇〇〇空が底を抜いた瞬間に、
俺という人間の半分は、泥の底へ沈んだ。生ぬるい風が吹き抜ける都会の片隅、
甘ったれた泣き言を垂れ流す輩(やから)が群れている。
「仕方がなかった」「環境が悪かった」
自己保身の安酒に酔い、自らを憐れむ軽い言葉。
その薄っぺらな硝子の群れを、俺の濁った眼が射抜く。...
引いた水のあとに広がっていたのは
まるで激しい戦火に晒された、戦場の跡
引き裂かれた中央道路は 蜘蛛の巣のように地割れ
あちこちでくすぶる火災の黒煙が 天を汚していた肉片の臭いと死臭が 充満するその場所で
東の空から、光が差し始める
あの日、世界で一番残酷だった 翌日の朝焼け
それだけが、なぜか 狂...