月よりの使者――群青によせて
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/09/22 15:47:40
III. 紺碧(こんぺき)のなごりもう 使者の姿はどこにもない
開け放たれた窓からは ただ
東の空が うすむらさきに明けてゆく気配だけ
あんなに深かつた群青は どこへ消えたらう机のうえには 空っぽの硝子壜
けれど僕の心は なぜだか少しだけ
洗ひ流された渚のやうに すきとほり
遠い調べが まだ耳の奥で...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
III. 紺碧(こんぺき)のなごりもう 使者の姿はどこにもない
開け放たれた窓からは ただ
東の空が うすむらさきに明けてゆく気配だけ
あんなに深かつた群青は どこへ消えたらう机のうえには 空っぽの硝子壜
けれど僕の心は なぜだか少しだけ
洗ひ流された渚のやうに すきとほり
遠い調べが まだ耳の奥で...
II. 葡萄のやうな瞳(め)をした旅人使者は僕の机に 一つの硝子壜(びん)を置いた
なかには あふれるほどの群青のひかり
それは僕が いつか夢のなかで忘れてきた
言葉にならない かなしみの結晶(かけら)だつた旅人は 葡萄のやうな濡れた瞳で
だまつて僕の やつれた顔を見つめてゐる
その指先が 僕の額に...
I. 深き夜の底の、その色のなかから群青のなかに 夜がとけてゆく
それは空よりも深い 海の底のやうな色
僕は窓をひらき 冷たい風をむかへる
そこへ 月よりの使者がおとづれるために使者のまとう外套は いちめんの群青
星のひかりをかくした あおい闇のきれはし
僕がひとりで抱へてゐた ちひさな孤独を
その...
冷徹な解剖医
著者が血と涙を流して生み出した物語を、わずか数行のテンプレ構文で汚す「感想文もどき」の典型例。書かれているのは作品の批評ではなく、「この本を読んで涙しちゃう純粋なボク/ワタシ」という、反吐が出るほど醜悪な自己愛の開陳でしかない。他人が作った高尚なステージに不法侵入し、さも自分が主役であ...
Ⅰ. 借物の言葉、薄っぺらな魂巨人の肩に乗った気でいる、哀れな小人
他人が命を削って紡いだ物語を
「エモい」「考えさせられた」の数文字で汚す
お前自身の言葉は、いったいどこにある?本を読んだ自分に酔いしれるその姿は
ブランド物の服を着た猿と何も変わらない
どれだけ高尚な文字を目で追おうとも
お前の空...
|
|