夕方から降り出した雨が
アスファルトに水たまりを作る
それをよけながら傘もささずに
あなたを見送った
部屋を出ていくあなた
キスすることもなくなって
駅まで見送って行った
もう会えないと知りながら
もう赤い糸が切れた
ううん 本当の赤い糸だったのだろうか
運命の人だと
勝手に思い込んでいたけ...
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夕方から降り出した雨が
アスファルトに水たまりを作る
それをよけながら傘もささずに
あなたを見送った
部屋を出ていくあなた
キスすることもなくなって
駅まで見送って行った
もう会えないと知りながら
もう赤い糸が切れた
ううん 本当の赤い糸だったのだろうか
運命の人だと
勝手に思い込んでいたけ...
日曜日明けの
今日は通勤日のはじめ
朝から照りつける太陽
暑い夏が来るまであと一息
地下鉄に乗りながら
日曜日を振り返る
一人で行った繁華街
にぎわう人の群れ
こんな風に出かけると
ふと隣があいていることに
気づいてはため息が
そっと出ている
なんで空いているんだろう
分からないまま
足...
空が暮れる前の一時
車を走らせる
いつもの海岸まで
あなたと来た海
一人さざ波の音を聞きながら
なぜか寂しくない
あなたの事を忘れたわけじゃないのに
風と共に去っていくのか
海岸の風が
涼しく私を包む
夏がそこまで来ている
そんな初夏の一瞬に
打ち寄せる波が
夏を運んでくる
そこには楽し...
気持ちのいい梅雨の晴れ間の
太陽がまぶしい
雲もどこかに行ってしまって
青空が空を覆う
一筋の光が届いたら
私も恋を忘れよう
雨続きだった時間を後に
一歩足を踏み出そう
もう泣かないと決めた
あの人との思い出に
時間がさよならをくれた
もうさっぱりとした気持ち
こんな風に雨の日々を
過ご...
この間までここには
二人の影があった
寄り添うように映るそれは
いつしか離れて行った
なぜ離れたのか
訳は影は知らない
一つづつになった影
寂しげな顔をしている
影が涙を流す
黒い色に見えても
涙は流れている
私にはそれが見える
離れて行った影に
追いすがっても
何も出てきはしない
私の...