暗い空に明かりがともる
大きな花が咲く
見上げれば降るような花弁
一、二、三と数を数えるうちに
消えていく花達
本当は浴衣が暑くて
下駄にも慣れていなくて
ちょこちょこ歩きしかできなくて
あなたの後をついて行くのがやっと
手を引いてくれるけど
帯の締め方を思い出して
自分で縫った浴衣は
着る...
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暗い空に明かりがともる
大きな花が咲く
見上げれば降るような花弁
一、二、三と数を数えるうちに
消えていく花達
本当は浴衣が暑くて
下駄にも慣れていなくて
ちょこちょこ歩きしかできなくて
あなたの後をついて行くのがやっと
手を引いてくれるけど
帯の締め方を思い出して
自分で縫った浴衣は
着る...
あなたからの告白
なぜ断ったんだろう
私もあなたが好きだったのに
心に嘘をついた
悲しい目をしたあなた
そのまなざしは去っていく私を見ていただろう
背中に痛い視線を感じた
夏の日差しのような熱い視線を
遠くに行きたかった
あなたから遠く離れて
きっと彼女が慰めるだろう
それはわかっていた
...
告白をした時の私は
ドキドキしていて顔が赤かったんだろうな
答えが怖くて
その場から逃げたかったのに
「ずっと好きだったんです」
あなたは困った顔をしていて
やっぱりしなきゃよかった
友だちでいられたのに
これからどうしよう
じゃあまたと言って去って行けるのかしら
答えを探しているのかしら
...
いよいよ夏の到来
彼と何をしようか
どこに行こうか
楽しみは膨らむけど
お休みが合わない
休日には彼は大忙しで
いつもポツンと一人きり
たまに会うお休みの日でも
あなたは疲れていそうで
部屋においでと言って寝てしまう
こんなはずじゃなかったのに
学生時代のように遊びたいのに
選んだ仕事だから...
あなたが背中を見せて
さようならを言ったのは私
心の中での叫びだったから
あなたは聞くこともなくて
ただ靴音だけが響いていたはず
そんな表現しかできなかったのか
あなたをひきとめるとか
泣き叫ぶとか
そんな態度ができなかったのか
ただ後悔だけが残るなんて
一人広い部屋に帰ると
夕立が降ってき...