あなたに会いたくなるこんな夜は
長くて 淋しくて
ベランダに出て見る空も
涙を流したように星も出ない
ただ立ち止まることしかできなかった
お互い立ちつくしたままで
向かい合っていても心は
固く閉ざしていたのだろう
もう会えなくなることを知っていたら
もっとわがままを言うんだった
もっと泣いた...
お気入りの設定を表示しない。
お友達の設定を表示しない。
あなたに会いたくなるこんな夜は
長くて 淋しくて
ベランダに出て見る空も
涙を流したように星も出ない
ただ立ち止まることしかできなかった
お互い立ちつくしたままで
向かい合っていても心は
固く閉ざしていたのだろう
もう会えなくなることを知っていたら
もっとわがままを言うんだった
もっと泣いた...
「返して」と言われなかったあなたの部屋の鍵を
手のひらに握りしめて
頬杖ついて
私は何を考えているのか
「返して」と言わなかった私の部屋の鍵を
あなたはどうしたことだろう
ホルダーにとめたそれを
見てはなんのものかと考えるのか
いつもあなたの部屋で私の部屋で
笑って 泣いて 怒って 謝って...
昼下がりのカフェで
道行く人を眺めて
そよ吹く風が
本のページをはらはらとめくる
読むことも忘れて
部屋に忘れられた本
あなたの香りがする
それはもう消えたけれど
私には分かる
抱き会ったあの日のままに
並木の葉はまだ
散る季節は来ないけれど
もうすぐ来るだろう
人の足をカサカサならす時が
...
本当はあなたは
彼女が好きなんだわ
分かっているの
私といる時間が
もしかして辛いってこと
彼女には彼がいるの
でもあなたは彼女が好きなんだわ
いつも目で追ってばかり
私があなたを想うように
あなたの恋も一人なんだわ
一緒にいる時は それなりに
気を使ってくれるけど
それが苦しいことくらい...
「あのさ…」で始まったあなたの言葉
暗く 深く突き刺さって
私の心が血を流した
ピリオドを打つには「ごめんな」なんて
あまりに軽すぎる
今までの私は何だったの
あなたを苦しめただけなの
どこが悪かったのか言って
もう取り返せないあなただけど
その存在だけが真実だった
もう何も見...