手のひらに乗っていた君
ころころと笑っていた君
時々 頬を赤らめながら
愛を語った君
そして手のひらから落ちていった君
握りしめたら
苦しい思いをしただろう
だからできなかった
でも君がここから出ていくなんて
わからなかった
僕らはいつも
歩いていたね
手を握りながら
笑っていたね
木々の光...
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手のひらに乗っていた君
ころころと笑っていた君
時々 頬を赤らめながら
愛を語った君
そして手のひらから落ちていった君
握りしめたら
苦しい思いをしただろう
だからできなかった
でも君がここから出ていくなんて
わからなかった
僕らはいつも
歩いていたね
手を握りながら
笑っていたね
木々の光...
二人で行きついた交差点
私は左に
あなたは右に
まん中にはまっすぐに
道があったのに
お互い結ばれない身だった
それは分かっていた
いつも限られたひと時を
大切に育ててきた
後ろめたさを感じながら
なぜ二人は出会ったのか
なぜ愛し合うようになったのか
身を任せるまでになった
二人になったのか...
もう手の届かない人になった彼になったけど
まだ私は手を伸ばしている
悲しさとか 辛さとか
感じたくない
でも彼は私のそばにはいない
隣り合わせに座った時も
あなたは彼女の話ばかり
私の心の中なんて
分かりはしない
それでもいいと 心に言い聞かせる
それでも私は
彼を追い求めている
まるでこの...
結んでいた手を離したのは
私からだったろうか
あなただったのか
もう肩よせ合うこともなくなって
いつからだったろうか
目を合わせて話さなくなったのは
気が付いていたけれど
認めたくなかった
うつむいて座っている私を
何も言わずに外を見ていたあなた
時間が長く感じるなんて
こんな時がくるなんて...
雑踏の中を歩いても
行く人々が風景に見える
見ているのか 見えてないのか
分からない街の中
季節の風を受けながら
こんな匂いの中で
歩いていた二人
それもまた人には
風景に見えたのだろうか
もうそんなことはどうでもいい
どこまで思い出を追うのだろう
遠い彼方に飛ばしたいのに
二人つないだ手が...