春はまだ遠くても
ひと雨ごとに風が変わる
そんな一時に外に出れば
髪を揺らす強い風が
何だか心地よくなる
一緒に歩くはずだった公園も
もう私一人
観覧車に乗った思い出も
今は上を見上げるだけで
夜のライトに輝くだけ
好きだったあなたのことを
今は本当はどうだったのか
思い返してみるけれど
た...
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春はまだ遠くても
ひと雨ごとに風が変わる
そんな一時に外に出れば
髪を揺らす強い風が
何だか心地よくなる
一緒に歩くはずだった公園も
もう私一人
観覧車に乗った思い出も
今は上を見上げるだけで
夜のライトに輝くだけ
好きだったあなたのことを
今は本当はどうだったのか
思い返してみるけれど
た...
もう帰って来ない君を思っても
どんなにぬくもりを思い出しても
叶わないこの心には
君の笑顔しか出てこなくて
僕を一層苦しめる
二人で見たよね
満開の桜を
陽の光に伸びたひまわりを
紅葉した木々の葉を
白い雪をかぶった椿を
覚えているだろうか
僕はちゃんと覚えている
季節を追って色々な所に
行...
煙草をくゆらせて
向かい合わせに座ったカフェ
本当は好きじゃなかったけど
煙の向こうの笑顔が
なによりも好きだった
甘い香りのする煙草
あなたのお気に入りのその銘柄を
いつもバッグに忍ばせていた
持っているそれがきれた時
あなたにそっと渡したかったから
そんなことさえもう過去で
バッグの煙草...
なにを想ってきたのだろう
夢を見ながら祈った日々
正夢になるとでも思っていたのか
あなたに抱かれる日々が
続くとでも思っていたのか
もう忘れなきゃいけないのに
記憶のどこかに潜んでいて
私を苦しめる
暗い穴に落ち込んで行くように
見上げるしか見えない光
「もし…」と思っていても...
まだ北風が冷たい今日
あなたに編み上げたマフラーと手袋
心をこめて編んだそれを
あなたは受け取ってくてるだろうか
喜んでくれるだろうか
もう春は近いよと
誰もかれもが告げるけど
私の恋も同じように
まだ暖かみは感じない
心に隙間風が吹く
昨日の雪もすっかり溶けて
誰もが足早に通り過ぎる
その...