バレンタインディが過ぎると
町は一足飛びに
ホワイトディに染まる
まるで背中を押すように
クッキーやキャンディが並ぶ
デパートにはこの日の為に
何をおねだりするかの列ができる
微笑ましいカップルが行きかう
もう春が近付いている街に
明るい花束が一足先に
僕も贈りたかった
君にサプライズの贈り...
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バレンタインディが過ぎると
町は一足飛びに
ホワイトディに染まる
まるで背中を押すように
クッキーやキャンディが並ぶ
デパートにはこの日の為に
何をおねだりするかの列ができる
微笑ましいカップルが行きかう
もう春が近付いている街に
明るい花束が一足先に
僕も贈りたかった
君にサプライズの贈り...
去年のバレンタインデー
渡し損ねたチョコレートケーキ
甘い甘いチョコの中に
私の心をいっぱい詰めて
あなたの為に焼いたのに
病の中のあなたは
無理に元気そうに振舞って
でもケーキを食べる元気なんかなくて
渡せなかった
愛していることも私の心も
病室の白い壁が
一番嫌いだった
その中にあなたが...
少しも思わなかった
あなたがそばにいないことが
こんなに切ないなんて
こんな日がくるなんて
考えつかなかったことが
浮かぶ言葉さえなかった
あなたのまなざしに
いつもいつも映っていたのは
私の姿だったのに
いつの間にかうつろな影が
何が忍び込んで来たのだろう
二人の間に川ができて
渡る橋さえ...
ポケットの中から落ちた
小さな鍵が一つ
入れ忘れていたそれは
もう行くことのない
あなたの部屋の鍵
あの頃はいつもいつも
通っていたそこだったけど
もう外から眺めるだけで
想いは馳せて行くけれど
中には入ることはない
楽しかった日々も
もう終わりを告げて
雪の下に隠れるように
うずもれて行く...
風邪が地面を吹き飛ばすそんな冷たい日にふと空を見上げれば小雪がさらさらと落ちてくるまだ春は遠い
暖かな愛もぬくもりのある肩も過ぎ去ってしまった今私はどこに行くのだろうその方角さえもわからずに
あなたと出会った日は梅がようやく咲き出すころだったもう暖かな日がすぐそこに見えてくるような日だったそんな...