偽りのバージンロード~5~
- カテゴリ: 小説/詩
- 2015/10/22 11:35:41
赤いじゅうたんの上を1歩づつ
渡されたあなたの手に
ベールの向こうにはあなたの頬笑み
そして誓いのキス
細いあなたの指に光るリング
取り囲まれて祝福を受けて
両親にありがとうを繰り返す
ここまで育ててくれて
彼との門出を祝してくれて
これからもずっと子供だよと告げるように
頬笑みを返そう 私...
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赤いじゅうたんの上を1歩づつ
渡されたあなたの手に
ベールの向こうにはあなたの頬笑み
そして誓いのキス
細いあなたの指に光るリング
取り囲まれて祝福を受けて
両親にありがとうを繰り返す
ここまで育ててくれて
彼との門出を祝してくれて
これからもずっと子供だよと告げるように
頬笑みを返そう 私...
暗い車の中でかける曲は
あなたの好きなスロージャズ
いつも聞いていた あなたの横で
夜に滑り込むあなたの車
その先には何が待っているんだろう
私もあなたも知らなかった
ただ時々照らす対向車のヘッドライトだけが
後ろに向かうのを知っていただけ
何も考えずに走るに走る私達だけだった
飛んで行く空...
昨夜の雨の水たまりに
青い空が映る
あなたも見ているだろうか
そんなものも気づかないだろうか
1本の傘が2本になって
それが離れ離れになって
心の道も今は離れてまた
一人に戻る今日
もう少しを言葉を尽くしたら
どうなっていただろう 二人は
言葉にしないと分からないこともある
それが伝わると信...
地面を照らす太陽が低くなった頃
足元の影を見ながら
その伸びた影の横には
誰もいないことを思い出す
それは寂しい季節の到来
一人ではいつも寂しい
誰かと一緒にいたいだなんて
私も我儘だろうか
恋を繰り返すこの身は
一体何を求めているのだろうか
いくつもの恋を越えた所に
真実の愛があるのだろう...
頭が痛い
それは昨夜飲んだお酒のせいじゃなくて
あなたが言った別れの言葉
最後の二人の晩餐
何で食べられたのか
強がりを言った私
笑顔で別れられるなんて嘘だった
そんな事をあなたは
知っていただろうか
もう想うこともできないけど
黙っていたままのテーブルが
何か浮いて見えていた
周りには笑顔...