南向きの部屋の窓から
優しい光が差し込む
もう眩しい季節は終わって
暖かさが心地いい
ここで二人過ごしていたのに
狭い狭い部屋だけど
あなたがいなくなってから
とても広く感じる
寄り添うように過ごした二人
いつだって一緒だったのに
あなたの好きだったコーヒーの香り
まだ二人分を入れている
も...
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南向きの部屋の窓から
優しい光が差し込む
もう眩しい季節は終わって
暖かさが心地いい
ここで二人過ごしていたのに
狭い狭い部屋だけど
あなたがいなくなってから
とても広く感じる
寄り添うように過ごした二人
いつだって一緒だったのに
あなたの好きだったコーヒーの香り
まだ二人分を入れている
も...
「また傘をなくしちゃった」
「え~~~、またなの?」
「安い傘だったからいいの」
「でもなくしすぎだよ」
雨の止んだカフェのヒトコマ
欲しかった傘は
水玉模様
探してもいいものがなくて
「なかなかないね~」
「う~ん、これも雰囲気が違う」
「また今度探そう」
そんな会話が自然だったのに
いつ...
偶然とは知らずにやってきた
時も選ばず 場所も選ばず
驟雨に降られた私のように
しっぽりと雨にぬれて
あなたと出会った私
包み込んでくれたそのぬくもりも
抱きしめてくれた胸の鼓動も
しっかりと覚えている
だってこんなにいとおしいから
忘れられないものだから
別れなんて想像もできなかった
知っ...
長い長い付き合いだったのに
別れの言葉は短かった
ほんの数分で終わった二人の
これからは一体どうなるんだろう
待って待って待っていたはずの二人だったのに
長すぎた恋は叶わない
誰かが言った
そんな事はただの意地悪だと
思い込んでいたのに
この身に降りかかるなんで
飛んで来た火の粉を払いのけ
...
彼女の髪が長かったから
私も髪を伸ばした
彼女がカフェオレが好きだったから
私もそれを飲んだ
決してあなたの為じゃない
これは私の言い訳
鏡に映るのは私じゃなくて
あなたと彼女の姿
振り向いてくれるだなんて
思いもしなかった だけど
振り向いて欲しかった
でもそれがいいのか悪いのか
あな...