車窓から見えるいつもの公園に
白い軽トラックが止まっていた
そこには束ねられたヒマワリが
いく束も無造作にフェンスの脇に置かれている
記録的な暑さの中でも
公園を囲むように花を凛と咲かせていたヒマワリ
ブランコとベンチが別れを惜しんでいる
雑草が悲しげに唄を歌っている
木が一つもない
木陰が...
車窓から見えるいつもの公園に
白い軽トラックが止まっていた
そこには束ねられたヒマワリが
いく束も無造作にフェンスの脇に置かれている
記録的な暑さの中でも
公園を囲むように花を凛と咲かせていたヒマワリ
ブランコとベンチが別れを惜しんでいる
雑草が悲しげに唄を歌っている
木が一つもない
木陰が...
夏の香りがする君が好きだ
白く燃える景色を見ているその瞳が好きだ
夏の野に立つ君が好きだ
緑草を手に摘むそのしぐさが好きだ
むせ返るような熱気の中
光り輝く君が好きだ
海から吹いてくる潮風を
笑って感じている君が好きだ
お願いだから
これ以上近づかないでくれ
強く抱きしめると
残像が壊れて...
「さぁ、こっちへいらっしゃい」
月桂樹が声をかけました
揚羽蝶はほっとため息をつくと
枝の奥に羽を休めました
空はますます暗くなり
雷鳴が響きわたっています
瞬間
雨が強く降り始めました
助かりました
ありがとう
月桂樹さんはとても大きな体で
雨も風も防いでくれますね
困った時は
いつで...
暑さを割るように鳴く蝉が
あなたという仮面を打ち砕いた
天を刺すように伸びきった
いくつもの幹や枝
その支えきれない緑が
わたしに落ちてくる
青い空に何故木の緑は
融け込んで行かないのだろう
混ざりきらない
わたしとあなたの心のように
今あなたという白い仮面が
足元の黒い土に落ちて二つに割...
ピンクのカマキリに
ムラサキのバッタ
なんであなたの体はピンクなの
お前だってムラサキじゃん
ここはとある田舎町
大きな大きな古いお屋敷の広い広い庭の中
俺の夢は警察官
町の悪を懲らしめる
私の夢はミュージシャン
みんなに夢を与えるの
俺の好物は青汁さ
飲めば身体が緑に染まる
だけど効果...
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