Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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新年の

文房具屋さんの店先に
新しいカレンダー
そこに書かれるものは何
もうあなたとの予定はない
そんな事をふと思って


小さな手帳を手に取る
今までならそこにはびっしりと
小さな文字が躍っていたのに
そんな事さえもなくなって
空白を埋める光もない


今までの賑わいに蓋をするように
重くのしかかる時間に...

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来なかったクリスマス

季節外れの花が咲いた
咲く時期を間違えたように
風に吹かれて漂う姿
でも寒いんじゃないかと思う
だって今は冬なんだもの


クリスマスを待つように
買ったポインセチアの花に
約束をする
今年こそは枯れさせないと
あなたに約束をするように


赤と白が鮮やかな花
暗闇と明るさを繰り返して
やがてきれい...

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すれ違いの飛行場

あなたの乗るはずだった飛行機の時間に
わざと遅れて行った
ここに来たのは見送りなんかじゃない
そう言い聞かせながら
雑踏の中で立ちつくす


今頃どこを飛んでいるのだろう
窓からの景色はどうだろう
なにを思っているのだろう
なす術もなかった二人のことか
私の愛はあなたは知らない


新天地への不安と...

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恋の終わりに

もうそれ以上は言わないで
そんな言葉は聞きたくない
ただ一言でいいの
あなたの口から聞きたいのは
さようならの五文字


言い訳は聞きたくない
心変わりは聞きたくない
ただ私がばかだっただけ
愛の束縛はできない
それが分からなかっただけ


あなたの手を離したら
どこかへ行ってしまいそうで
それが怖...

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帰る

アナウンスの声が
発車の合図をする
見送る人など誰もいない
一人だけの座席
空白になった時間


生まれた街に帰る
短い旅だけど
でもそこには何もないだろう
鬱陶しいだけの人の影
何故そこに行くの


走りだした車窓から
見えるのは過ぎ去っていく季節
何度もあなたと見た風景とは
全く違うものだけど
...

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