初夢の続きは (SS2)
- カテゴリ: 学校
- 2013/09/30 20:41:26
初夢の続きは side story2 『暦村君の余裕』
その日の午後、暦村はオープンテラスでお茶を楽しんでいた。
運ばれてきた紅茶。
暦村はその琥珀色の液体を一口含んだ。
(ダージリンか悪くない)
暦村は体の隅々まで浄化されていくような感覚にしばし酔いしれていた。
(やはりアフタヌー...
初夢の続きは side story2 『暦村君の余裕』
その日の午後、暦村はオープンテラスでお茶を楽しんでいた。
運ばれてきた紅茶。
暦村はその琥珀色の液体を一口含んだ。
(ダージリンか悪くない)
暦村は体の隅々まで浄化されていくような感覚にしばし酔いしれていた。
(やはりアフタヌー...
この作品は「初夢の続きは4話」とリンクしています。そちらも、合わせてお読みください。
初夢の続きは side story1 『暦村君の野望』
やぁ俺の名前は暦村竹文。
自分で言うのもなんだが、極めて有能な男だ。
どの辺が有能なのかって?
そこから説明が必要か
一言で言うなら文武...
繋いだ手は 強く強く握られた
何度も夢の中で 貴方とは出会っていた
けれどこの瞬間は 何よりリアルで…
夢のようであり
一瞬のようでもあり
永遠にも感じられた
繋いだ手を何度も握り返してみる
大きな手の暖かさ、感触を確かめながら……
『初夢の続き...
人の記憶とは一体どういう仕組みになっているのだろうか?
幼い頃の風景……。
校舎、神社、商店街、裏山
それが世界の全てだった
しかし今では何一つ思い出すことが出来ない
けれどもそれらは消えてなくなったわけではない
息を潜め、分厚いカーテンの向こうからコチラを伺っている
...
何度も見た夢……
夢は決まって夏の日から始まる
焼け付くような夏の日
木陰に覆われた神社の石段の上で
二人の子供は約束をする
一人は男の子で、一人は女の子
子供たちは十年経ってから
その約束を果たそうとする
その時、大きくなった男の子は
とても大事な何かを忘れているこ...
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