目次 01 もうひとつの夏へ 【カテゴリー:アルバイト】
『もうひとつの夏へ』
もうひとつの夏へ 【序章】
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=226561&aid=31481836
もうひとつの夏へ 【1】
http://www....
目次 01 もうひとつの夏へ 【カテゴリー:アルバイト】
『もうひとつの夏へ』
もうひとつの夏へ 【序章】
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=226561&aid=31481836
もうひとつの夏へ 【1】
http://www....
訝しげな駅員の視線が恭介を貫いていた。
しばらくして駅員は動かない恭介から視線をはずすと
笛を口にゆっくりと当てた。
すぐに警笛が閑散としたホームで鳴り響いた。
電車の扉が閉まる寸前
階段からけたたましい足音が聞こえてきた。
もうひとつの未来だった電車が目の前を過ぎ去って行き
「ごめん...
雪美は無言だった。
僕も無言。
何かを話しかけられそうな雰囲気ではなかった。
半分ほどまで来ただろうか、その時頭上より冷たいものが降りてきた。
どうやら本格的に一降り来そうな感じがした。
どうする? そんな顔で雪美の顔を横から見つめた。
しかし雪美はそれに気づく素振りもなく走り出していた...
「痛っ!」
リビングから女性の声が聞こえた。
そして、また僕の元へ飛んで帰ってきたキーホルダー…。
え?
エーーーーーーーーーーーー???
慌てて上がろうとして、もつれて転んだ。
靴を脱ぐのももどかしく、そのまま土足で上がってしまった。
こちらに背を向けてい...
子供たちのにぎやかな声と
母親たちの冷たい視線に押し出されるように公園を後にした。
(これからどうしたらいいんだ?)
そもそもこれは何なのだろうか?
夢? それにしてはリアルすぎる。
現実? こんな馬鹿げた現実があるはずがない。
……どっちでもいいか。
とり...
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