Nicotto Town ニコッとタウン

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涅槃の引き金

したり顔で語る奴の背後に、餓鬼の影を見た。
自分の正しさを喰らわなければ生きていけない、哀れな老いぼれの空腹だ。
経験という名の弾丸を撃ち尽くし、空になったシリンダーを誇らしげに見せつける。
だが、その銃口から漂うのは、救いようのない自尊心の焦げた臭いだけだ。この世は五蘊皆空。
握りしめた栄光も、誰...

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業(カルマ)の硝煙

年を重ね、積み上げた経験という名の我執。
奴らはそれを上等な琥珀色の酒だと信じ、若者のグラスに勝手に注ぎ込む。
だが、その味は無明の闇よりなお苦く、ただの「迷惑」という名の毒に過ぎない。「俺の教えを聴け」というそのしたり顔。
それは真理から最も遠い場所にある慢心の仮面だ。
己の過去を聖書(バイブル)...

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瓦礫の上の航路

地図はもう、ただの紙屑になった。
昨日までの正解が、今日は誰かを傷つける刃に変わる。俺たちが進むべき道は、
花に囲まれた大通りじゃない。
オイルに汚れ、錆びついた手摺りを掴みながら進む、
狭く、暗い階段だ。「誰にも支配されない火」を、この手の中に灯すこと。
そのために、今は膝をつき、泥水をすする。
...

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模造品の社交場

奴は「本質」という言葉を安売りし、
有名な誰かの名前を、自分の勲章のように並べ立てる。
まるで、他人の光を浴びなければ
自分の影さえ作れない月光のようだ。「君のためを思って」と、
頼んでもいないアドバイスを上等なワインで流し込む。
その厚意の裏にあるのは、
自分を「導き手」という椅子に座らせたいだけ...

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思考の檻、夜の雨

安物のジャズが流れる店内で
奴は「アポリア」に行き詰まったと嘆く。
ただの自業自得を、
わざわざ高尚な行き止まりに仕立て上げて。「アンニヒレーション(無効化)」されるべきは
奴のその、回りくどい口先だ。
「存在と時間」を語る前に
まずは注文したビールの温度を気にしたらどうだ。「ルサンチマン」がどうの...

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