原罪 -Original Sin-
- カテゴリ: 人生
- 2026/03/24 14:00:16
誰もいないバーのカウンター
氷が溶ける音だけが、
静寂を汚していく。朝になれば、
この街はまた、
正義の仮面を被って目を覚ます。けれど、俺の掌には、
昔、泥を払った時の手触りが
冷たく残っている。誰も知らない。
俺自身も、思い出したくない。
ただ、胸の奥の古い傷が、
雨の前に疼くだけだ。救済なんて、...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
誰もいないバーのカウンター
氷が溶ける音だけが、
静寂を汚していく。朝になれば、
この街はまた、
正義の仮面を被って目を覚ます。けれど、俺の掌には、
昔、泥を払った時の手触りが
冷たく残っている。誰も知らない。
俺自身も、思い出したくない。
ただ、胸の奥の古い傷が、
雨の前に疼くだけだ。救済なんて、...
都市(からだ)の防衛網は、すでにガタがきている。
エントランスの監視員(はっけっきゅう)は、かつての半分も残っちゃいない。
あとの連中は、昨日までの激務に嫌気がさして
予告もなしにどこかの闇へ消えちまった。赤い川の流れは相変わらずだが、
街を守る警備車両のサイレンは、もうどこからも聞こえない。
かつ...
よるのとばりがおりるとき
街は安物のタキシードを羽織る
ネオンの飛沫がアスファルトを叩き
誰かのついた嘘が、水溜まりに溶けていくバーボンの琥珀色は、裏切りの味がした
カウンターの隅、使い古された孤独を
灰皿に押しつけて、俺はただ煙を吐き出す
煙(スモーク)の向こう側、かつての面影が揺れた追う者と、追...
よるのとばりがおりるとき
世界はモノクロームの嘘をつき始める
街灯の淡い光が、剥がれかけた魂を照らし
俺は使い古したライターの火で、現実を炙り出す拳(こぶし)を固める必要はない
ただ、沈黙の重みに耐えられればいい
路地裏に捨てられた約束が、風に転がり
誰にも届かない叫びが、路面(ロード)に染み込んで...
北風が街の汚れを浚(さら)っていく
代わりに運んできたのは 塩の香りと
どこか遠くで鳴り響く 重い霧笛の残響だ視界を奪うほどの深い白
一歩先が崖か あるいは地獄か
そんなことは この波止場じゃ誰も気にしちゃいない「生きてる」なんて実感は
吐き出した煙草の煙が 風に散るその瞬間にしかない
手の中に残っ...
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