Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

思いがけず狐火のような橙に出合う

至福の時。
たとえば、思いがけなさに出合うとき。
今日、いつも行くスーパーの裏の、崖の森へ
久しぶりに脚を踏み入れた。
春以来、来ていなかった。
緑が濃くなっている。春のそれは、もっと柔らかい黄緑で、
芽生えをうれしがっているようだった。
夏のおわりのそれは、成長がみなぎっている。
崖上から湧水。
...

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朝焼けのゆくえ

朝5時前に毎朝、バイトで出かけています。

今までそんなに早い時間に空を見たことが

殆どなかったので、

朝の色の変化がとても新鮮です。

空の色。七月は完全に、朝でした。

それが、だんだん朝焼けの色になってきて、

空が薄暗くなってきました。

今日の空は、明け方の色が

大分地平線ぎりぎりで...

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思い出が街にちりばめられ…

街を回る仕事。

この頃やけに子供の頃を思い出すのは、

こんなものたちに、街で出合うからだろう。

ビニールプール、

ザリガニ釣りをしている子供たち、

路地に並んだ 鉢植。

開け放した窓からのテレビの音。

こんな風に思い出を生き直すこと。

そういえば亡父にこの頃夢で会っていない。

街で...

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きっと心のこもったものを父に贈ってた筈

父は、早くに亡くなってしまったので…。
あまり父の日についての思い出がありません。
けれども、私は父が大好きでした。
もっと生きていて欲しかったです。
私は父に顔が良く似ているそうです。
鏡をみて、なんとなく、今でも父の面影をさがしたり。
父の日といえば…。
母の日だった...

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生まれ育った場所を訪ねる事は過去を旅することだ

 わたしは世田谷の○○で生まれました。小学校にあがるぐらいまで住んでいました。平屋のアパートですが、庭がひろかったことをおぼえています。
 けれども父は亡くなっており、母に聞いても、場所をまったく覚えていないといいます。ですから何となく、それが具体的にどこにあったのか、知ることをずっとあきらめてい...

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