2011.7.19.ぱらぱらと
- カテゴリ: 日記
- 2011/07/20 20:40:30
降り注ぐ雨だれ
窓に当たり
伝って流れる
そっと目を閉じれば
浮かび上がる憧憬
少しも変わらない
穏やかな記憶
音と共に甦る
雨の日の思い出
降り注ぐ雨だれ
窓に当たり
伝って流れる
そっと目を閉じれば
浮かび上がる憧憬
少しも変わらない
穏やかな記憶
音と共に甦る
雨の日の思い出
カーテンが
ふわりと舞う度に
熱を掃う気配が
頬を撫でて過ぎる
ゆるやかに繰り返す
柔らかな感触を
目を閉じれば
全身が感じる
自然の気配に
耳を澄ませる
穏やかな昼下がりの
風の通り道で
踏み出せば
火照る道
その先に
緑の山
日を受けて放つ
濃緑の輝きが眩しい
目を細めて見上げれば
白い雲が聳え立つ
青い空を突き抜ける
うず高い入道は
ゆっくり形を変えながら
夏の到来を告げる
虫の音が添えられる
青と白との風景
夏の空に
全身が...
朝焼けは とおに過ぎ
陽射しは既に 日中の眩しさ
いつもの道を バス停に向かうと
青々と茂った 畑に出会う
いつの間に
こんなにも高くなったのだろうか
トウモロコシが 堂々と茂り
脇を歩けば それは緑の壁
抜けるような空と共に
鮮やかな
夏の色合いを示す
降りたバスを見送ると
人工の灯りは外灯だけになる
虫の音に耳を澄ませながら
ゆっくりと自宅を目指す
右手の空から
月がこちらを眺め
歩みを見送るように
静かに照らしている
雲のない空に浮かび
淡く黄みを帯びて
紺色に染まった世界に
ささやかな彩を添える
...