2011.7.24.夕立
- カテゴリ: 日記
- 2011/07/25 06:34:23
湿り気のある香りが
顔の先を横切った
雨が降るときは
すぐに分かる
遠くの空が
灰色の雲に覆われている
一時に近付いて
繰り返し
風と共に
窓に打ちつける
辺り一帯が
水の音に包まれる
他の全てをかき消して
ただ一色に
世界を染める
湿り気のある香りが
顔の先を横切った
雨が降るときは
すぐに分かる
遠くの空が
灰色の雲に覆われている
一時に近付いて
繰り返し
風と共に
窓に打ちつける
辺り一帯が
水の音に包まれる
他の全てをかき消して
ただ一色に
世界を染める
同じものを見ても
抱く思いはそれぞれ
目指すところは
大きくは違わないけれど
立場が違えば
意見は変わる
試行錯誤
結果と手立て
それぞれの悩み
沢山の意見が
一室の中で交わされる
対立ではない
発見と共感
聴くことが
語ることを促し
見つめる...
傘を開き
道を歩く
涼やかに湿る
明け方の空気
音もなく続く
柔らかな雨は
動き出す町を
静けさで包む
淡い色合いの
一日の始まり
この時期としては
薄暗い夕方の道
全体に広がった雲は
日暮れの時を早める
いつもの通りに歩き
いつもの駅に向かう
不意に
走る光
見上げれば空の
雲の切れ間から
それは一瞬の
西の空の輝き
真っ赤な光が
視界に広がり
薄暗い風景を
眩しく変えた...
雨と
風の去った道を
そっと
出歩いてみる
夕暮れの
静かな道は
少し冷たい
空気が残る
東の空は
紺色に
西の空は
紅色に
影の色をした山を
それぞれが挟み
せめぎ合う
間の色は段々に
夕暮れから夜へと
空を染め上げる
刹那のそれでい...